北京市、「これまでで最も厳しいコロナ検査」 6カ月ぶりの死者報告で


北京市、「これまでで最も厳しいコロナ検査」 6カ月ぶりの死者報告で

北京市、「これまでで最も厳しいコロナ検査」 6カ月ぶりの死者報告で

北京では19日以降、新型ウイルスによる死者が3人報告された。これにより、中国が公式に発表している死者数は5229人となった。

死者が出たことで、人口2100万人の北京市の一部地域がロックダウン状態に戻ることになった。

中国政府は「ゼロ・コロナ」政策を続けているが、最近では同国ではまれな反対運動が起こっている。

流行撲滅を狙った「ゼロ・コロナ」政策では、数百万人の市民がロックダウン下におかれたり、検査で陽性が判明した人々が強制隔離されたりしている。

北京ではすでに海淀区や朝陽区がロックダウンされ、小売店や学校、飲食店なども閉鎖されている。また、北京市を訪れた人は滞在の3日目まで検査を受けることが義務付けられ、陰性が確定するまで屋内にいる必要がある。

当局の努力にもかかわらず、中国全土で感染者が増えており、各地で数百万人がロックダウン状態のただ中に置かれている。20日には新規感染者が2万4730人となり、今年4月のピークに近づく勢いだった。

ロイター通信によると、北京市では21日午後3時の時点で新たに316人の感染が判明している。また、21日以降に報告された死者のうちの1人は87歳の男性だったという。

ロイター通信はさらに、北京市の疾病予防控制センターの盧江副主任が、市内はこれまでで最も複雑で深刻な状況だと述べたと伝えた。

中国日報は20日、同市の広報担当者が、北京が「厳しく複雑な疫病の予防と制御の状況」に直面していると警告したと報じた。

中国は厳格なゼロ・コロナ政策により、新型ウイルスによる死亡者数は他の多くの国よりもはるかに少ないと主張しているが、実際の数字ははるかに高いとみられる。また、ロックダウン地域や隔離施設で重病人の緊急治療が遅れたという報告も繰り返し出ている。

インターネット上ではここ数日、コロナ関連の規制によって治療が遅れ、赤ちゃんが死亡したとの報道があり、怒りの声が広がっている。

11月初めには西部・蘭州市で、一酸化炭素中毒になった幼児を病院に連れて行くのが遅れたことが、幼児の死亡の一因になったと父親が発言。怒りを覚えた市民が抗議デモを行った。10月には河南省の隔離施設にいた14歳の少女が、体調悪化の末に死亡したとの報道があった。

そのほか、香港の李家超(ジョン・リー)行政長官が、タイで中国の習近平国家主席と会談した翌日、検査で陽性と発覚した。

(英語記事 Beijing faces ‘most severe Covid test’ amid deaths)

(c) BBC News



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