ハンガリー西部ザラエゲルセグで演説したオルバン・ビクトル首相(2022年10月23日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】ハンガリー政府は24日、ロシアの侵攻を受けたウクライナに対し、1億8700万ユーロ(約270億円)の財政支援を実施すると発表した。ハンガリーは、欧州連合(EU)の支援策には参加しない方針を示している。
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オルバン・ビクトル(Viktor Orban)首相は、EU加盟各国による180億ユーロ(約2兆6000億円)に上る2023年分の共同融資への反対を表明。EUの団結を脅かしていると批判されている。
オルバン氏はウクライナ支援に関して、EUの融資という形ではなく、2国間の枠組みで「公平な」負担を引き受けたいと強調した。
EUの巨額支援策は、ロシアの侵攻を受けたウクライナ政府の機能維持を支えるのが狙い。合意には、EUに加盟する全27か国による全会一致の承認が必要で、EUはハンガリーによる反対を「脅し」だと批判した。
12年前から政権を握っている右派のオルバン氏は、これまでもたびたびEUの移民や対ロシア制裁などをめぐって拒否権を発動したり、行使を警告したりしている。【翻訳編集】 AFPBB News