陸自がAH-64やAH-1Sを廃止、海自もP-1とSH-60Kを削減して無人機で代替

[ad_1]

読売新聞は9日「政府が陸自のAH-64、AH-1S、OH-1と空自のU-125Aを廃止して無人機で代替する方針を固めた」と報じており、海自もP-1とSH-60Kを削減してMQ-9B SeaGuardianを導入するらしい。

回転翼機のMUM-Tをスキップして「UCAV一本で行く」という決断を下したのは恐らく日本が初めてだろう

政府は2023年度から5年間の防衛費を約43兆円に増額する方針だが「無人機の導入などで戦力のスクラップ・アンド・ビルドも進めて予算の効率化を図る」と読売新聞は報じており、ウクライナ侵攻でロシア軍の攻撃ヘリが携帯式防空ミサイルで多数撃墜される中、ウクライナ軍はUCAV(小型弾薬を搭載したドローンも含む)がロシア軍を攻撃しているため陸自はAH-64×12機、AH-1S×47機、OH-1×33機を廃止してUCAVを大量配備するらしい。

陸自がAH-64やAH-1Sを廃止、海自もP-1とSH-60Kを削減して無人機で代替

出典:General Atomics Aeronautical Systems MQ-9B SeaGuardian

空自は戦闘機のパイロットが緊急脱出した際、上空からの捜索を担当しているU-125Aを廃止する予定(位置を知らるビーコンがあるのでヘリのみでも捜索可能という判断)で、海自は来年度からMQ-9B SeaGuardianを導入して監視任務の省力化と効率化を図り、P-1×33機とSH-60K×75機を削減(どれだけ削減するかは不明)すると報じている。

ウクライナの戦いにおける「回転翼機の脆弱性」については海外でも指摘されているものの、攻撃ヘリにもMUM-T=有人・無人チーミングの概念を採用する国が多く、導入国が多いAH-64の場合は既にMUM-T対応=V6バージョンへのアップグレードが始まっており、ポーランドがAH-64E V6を新規に96機導入することを決定したばかりだ。

YouTube video
YouTube video

韓国とイスラエルは共同で回転翼機の作戦にMUM-Tの概念を取り入れる開発を進めている最中で、中国では攻撃ヘリにMUM-Tの概念が実装され「センサーとシューターの分離」が実戦部隊に普及し始めており、これをスキップして「UCAV一本で行く」という決断を下したのは恐らく日本が初めてだろう。

恐らく攻撃ヘリの代わりに導入する無人機の候補はMQ-9BかGray Eagle-ER、もしくは開発が進められている短距離着陸対応のMojave辺りだろうと想定され、海自が導入するMQ-9Bはソノブイ・ディスペンサーポッドを搭載するのかもしれない。

陸自がAH-64やAH-1Sを廃止、海自もP-1とSH-60Kを削減して無人機で代替

出典:GA-ASI Mojave

もし米国製以外の無人機調達も検討しているなら他にも候補はあるのだが、恐らく日本の場合は、、、機種選定にサプライズはおこらないだろう。

新型UCAV「モハベ」を公開、支援装置なしで軽空母や強襲揚陸艦からの運用も可能
対潜戦のコスト削減が可能に? 米海軍がMQ-9を活用した潜水艦狩りをテスト
米海軍、対潜魚雷を40マイル先に運搬するHAAWCの初期作戦能力を宣言
UAVとチーミング可能なAH-64E、ポーランドが96機導入を発表
イスラエルと韓国が徘徊型UAVシステムを共同開発、韓国軍にMUM-Tを提供
英国が対潜戦向け無人哨戒ヘリ開発を発表、2025年に初飛行を予定
中国軍、昨年実証に成功したセンサーとシューターの分離を実戦部隊に導入開始か

 

※アイキャッチ画像の出典:海上自衛隊 対潜哨戒機P-1

[ad_2]

Source link