(CNN) ロシアが2014年に違法に併合したクリミア半島のセバストポリで8日、大きな爆発音が鳴り響いた。ロシア軍はドローン(無人機)を撃墜したと発表しており、ウクライナが前線の背後の地域にあるロシアの施設への攻撃を続けていることを示唆している。
ロシアが任命したセバストポリのラズボジャエフ市長はSNSテレグラムで、ロシア黒海艦隊が海上上空の無人機を撃墜したと発表。「我が軍はいつも通り効果的な働きをした」と続けた。
黒海艦隊はセバストポリに本拠を置く。ロシアは今回の戦争を通じ、黒海艦隊の艦艇を使ってウクライナの民間インフラに巡航ミサイルを発射しており、電力網に対する攻撃も繰り返し行っている。
ロシア大統領府のペスコフ報道官は8日、記者団に対し、クリミア半島とセバストポリは攻撃を受けるリスクがあるが、撃退の準備はできていると説明。「リスクは確かにある。ウクライナ側が引き続きテロ攻撃を仕掛けているからだ」とした上で、「効果的な対抗措置を取っている」と明らかにした。
ペスコフ氏の発言の数日前、ロシア国防省はウクライナがドローンを使ってロシア国内の空軍基地に3回の攻撃を行ったと非難していた。ただ、攻撃目標のうち2カ所は国境からロシア領内に数百キロ入った場所にあり、ウクライナが保有を明言しているドローンの航続距離では届かない。