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市民団体「セーブ済州の海」のメンバーが8日、済州道旧左邑の金寧海岸に押し寄せた白い塊を回収している=セーブ済州の海提供
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市民団体「セーブ済州の海」の活動家が8日、済州道旧左邑の金寧海岸で回収した正体不明の白い塊を触ってみせている=セーブ済州の海提供
済州島の海岸に正体不明の白い塊が押し寄せ、市民団体、地方自治体、海洋警察が回収にあたっている。
市民団体「セーブ済州の海」は11日、SNSで「済州道旧左邑(クジャウプ)の金寧(キムニョン)海岸の数キロメートルにわたる区間で白い固体の塊が押し寄せているのを発見し、回収作業を行っている」と明らかにした。同団体は「白い塊は7日午前から発見されており、モクチ島から済州パッタムまで所々にたまっている」とし、「発泡スチロールの粒ではなかった。冷えて固まったココナッツオイルのような手触りで、洗濯石鹸のような匂いがかすかにし、この物質に触れた手袋と靴底がつるつるすべる感じだ」と語った。同団体のメンバーたちはこの塊について、お湯に入れると溶けて消え、透明な油が水の上に浮いたと説明した。
済州海洋警察署も8日午前、金寧海水浴場一帯の海岸に白い粒がまばらに長く広がっているという通報を受け、経緯の把握に努めている。海洋警察は自治体とともに重さ200キロにのぼる白い塊を回収し、一部を海洋警察研究センターに送って成分分析を依頼した。
市民団体はこの物質を油の塊だと推定している。2009年には忠清南道泰安(テアン)の海にも似たような物質が押し寄せ、700キロを回収したが、海洋警察による調査の結果、外国の貨物船が泰安沖で植物性の油であるパーム油を違法に排出していたことが明らかになった。2017年には香港も、中国の珠江での船舶転覆事故によって流出したパーム油の塊が海辺へと押し寄せ、被害を受けている。セーブ済州の海は白い塊が押し寄せていると発表すると同時に、SNSを通じて回収作業に参加するボランティアを募集している。
キム・ヨンヒ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )