米研究所が「核融合」で投入量を上回るエネルギー獲得　次世代エネルギーへの活用に期待

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アメリカのエネルギー省は13日、「地上に太陽をつくる研究」とも言われる「核融合」の実験で、投入量を上回るエネルギーを取り出すことに初めて成功したと発表しました。

核融合は太陽の内部で起きている軽い原子核同士がくっつき、重い原子核に変わる際にエネルギーを放出する現象で、これを地上で再現し、エネルギーを発電に利用する研究が各国で進められています。

カリフォルニア州にある国立研究所では5日、重水素と三重水素を入れた容器にレーザーを照射して核融合を起こし、投入量のおよそ1.5倍のエネルギーを得たということです。

核融合は二酸化炭素が発生しない次世代のエネルギーとして期待され、投入量を上回るエネルギーを得られるかどうかが課題でした。

一方、商業化にはさらなる技術開発が必要で、研究所は「数十年はかかる」との見方を示しています。