
タイ・バンコクの宮殿に到着し、支持者に手を振るパチャラキティヤパー王女(中央、2020年11月1日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】タイ王室は15日、マハ・ワチラロンコン(Maha Vajiralongkorn)国王の長女、パチャラキティヤパー王女(Princess Bajrakitiyabha Mahidol、44)が心疾患で意識不明となり、首都バンコク市内の病院にヘリコプターで救急搬送されたと発表した。
王室によると、王女は14日夜、バンコクの北に位置するナコンラチャシマ(Nakhon Ratchasima)で軍用犬の訓練を視察中に体調不良に陥った。
パチャラキティヤパー王女は国王の長女で、最初の妻との間の唯一の子。タイの王位継承では男子が優先されるものの、王室はこれまでのところ正式な後継者を発表していない。
王女はタイの大学を卒業後、米コーネル大学(Cornell University)で法学の修士・博士課程を修めた。2012年にはオーストリア大使に任命され、国連ウィーン事務所(UNOV)代表も務めている。国内では、検察官として麻薬対策に尽力。昨年には、国王の護衛部隊の司令官に就任した。【翻訳編集】 AFPBB News