米日は台湾侵攻を阻止できるものの失う戦力は膨大、在日米軍基地は攻撃を受ける

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戦略国際問題研究所は台湾を巡るウォーゲームの結果をまもなく発表するが、このレポートを一足先に手に入れたCNNは「中国の台湾侵攻を米日は阻止できる可能性が高いが膨大な戦力を失う。台湾にウクライナ・モデルは通用しない」と指摘している。

米国はピュロスのように勝利しても長期的には敗れた中国より苦しむかもしれない

戦略国際問題研究所(CSIS)は台湾を巡る米国と中国の衝突を分析するためマサチューセッツ工科大学と米海軍大学の専門家と共に2年間の歳月を費やして専用のウォーゲームを設計、24ラウンドも繰り返しシミュレーションされた結果を間もなく発表予定(9日午後2時頃)だが、このレポートを一足先に手に入れたCNNは「中国の台湾侵攻を米日は阻止できる可能性が高いが膨大な戦力を失う。台湾にウクライナ・モデルが通用しない」と指摘している。

米日は台湾侵攻を阻止できるものの失う戦力は膨大、在日米軍基地は攻撃を受ける

出典:US Pacific Fleet

CNNの報じた内容を要約すると「2026年に発生すると仮定した台湾侵攻の成功率は低いものの、3週間に及ぶ戦いで米軍と自衛隊は何十隻もの艦艇、何百機もの航空機、何千人も兵士を失い、この戦いで被る戦力の消耗で米国は世界的な地位を損なう(米海軍が空母2隻と艦艇20隻、海自が艦艇26隻、空自が戦闘機100機以上、米軍兵士が約3,200人戦死するとCNNは書いている)」と指摘、さらに台湾海軍も保有する駆逐艦とフリゲート艦の全てが失われるらしい。

一方で侵攻した中国軍も艦艇138隻、戦闘機155機、戦死者1万人(+数万人の捕虜)を失うらしいが、CSISは24ラウンドのシミュレーションを通じて「台湾陸軍が上陸してくる中国軍を海岸に釘付けにすること」「米軍は日本の基地を台湾との戦いで使用すること」「米軍は中国海軍を遠距離から攻撃できる対艦兵器をもつこと」「米国は侵攻が始まる前に台湾を完全武装させること」の4要素が侵攻阻止に不可欠だと主張、その影響で「日本国内の在日米軍基地は中国の攻撃に晒されることになる」と警告している。

米日は台湾侵攻を阻止できるものの失う戦力は膨大、在日米軍基地は攻撃を受ける

出典:U.S. Air Force photo by Airman 1st Class Rebeckah Medeiros 嘉手納基地のF-15C

つまり中国軍の侵攻を阻止する上で「在日米軍基地(嘉手納、普天間、佐世保、岩国、厚木、横須賀、三沢)の使用」は不可欠だという意味なので、米軍の後方支援に徹して「自衛隊は戦闘行為には関与しない」という理屈は通用しないという意味だ。

最後にCNNが強調しているのは「一度戦いが始まれば部隊や物資を運び込むのは不可能なので台湾侵攻にウクライナ・モデルが通用しない。戦いが始まった時点で必要なものを台湾が保持している必要がある」と点で、CSISは「レポートの勧告に従い日本・グアムにある基地の防空能力強化、小型で生存性の高い艦艇への移行、潜水艦戦力を優先、戦闘機よりも持続可能な爆撃機を優先、安価な戦闘機の製造、第一撃から生き残れない高価なプラットフォームではなくシンプルものを優先すべきだ」と主張しているが、これらの勧告は「勝利へのコスト」を下げるだけで「犠牲の大きさ」を小さくするものではない。

米日は台湾侵攻を阻止できるものの失う戦力は膨大、在日米軍基地は攻撃を受ける

出典:People’s Liberation Army

Times紙はCSISの中間レポートを報じた際「生産力の問題で中国は米国や同盟国よりも先に戦力の再建を果たす可能性が高く、ロシアやイランといった国が戦力が何年も低下する米軍の弱みつけ込んで動き出すかもしれない」と指摘していたが、CSISも「米国はピュロスのように勝利しても長期的には敗れた中国より苦しむかもしれない。勝利だけが全てではない」と指摘しているらしい。

CSISのレポートが一般公開されればもっと詳しい内容が判明すると思うが、ひとまず以上がCSISのウォーゲームに関する続報だ。

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※アイキャッチ画像の出典:海上自衛隊

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