ゼレンスキー政権、反攻作戦を指揮したタルナフスキー准将などを解任か

ゼレンスキー大統領の側近によると、「反攻作戦の責任を問うために、反攻作戦を担当した将官を解任する必要がある」との声が上がっているとTIME誌が報じました。一方、ウクライナの現地メディアでは、「ウメロフ国防相が反攻作戦を指揮したタルナフスキー准将の解任手続きを準備中だ」と報じています。

本当にタルナフスキー准将が解任されるなら「反攻作戦失敗の責任を問われた」と映るだろう

ゼレンスキー大統領の側近によると、反攻作戦の説明責任を果たすため、少なくとも大臣と反攻作戦を担当した将官を1人ずつ解任する必要があるとのことです。一方、ウクライナメディアは、ウメロフ国防相がタブリア作戦軍司令官のタルナフスキー准将、統合軍司令官のセルヒイ・ナエフ中将、医療軍司令官のテティアナ・オスタシチェンコ少将の解任手続きを準備していると報じています。

出典:President Of Ukraine 女性として初めて少将に昇進したテティアナ・オスタシチェンコ少将

セルギイ・ナエフ中将は、ヘルソン州の防衛体制の不備について責任を問われています。また、テティアナ・オスタシチェンコ少将は、粗悪な医療機器の調達問題により、安全保障委員会に召喚されることになりました。一方で、タルナフスキー准将は、ウクライナ南部の反攻作戦を指揮していた主要な人物でした。

タルナフスキー准将は昨年秋にヘルソンの反撃を指揮しました。地元のメディアによると、タルナフスキー准将の解任理由はまだ明らかではありません。しかし、タルナフスキー准将は以前、ロボーティネ解放の直後に行ったインタビューで、「ロシアは1年以上も準備した防衛ラインが突破されないと信じていたが、我々は数週間に渡る地雷処理作業の末、ザポリージャ方面で敵の第1防衛ラインを決定的に突破した」と語っています。また、CNNの取材に対して、「秋の長雨は大地を泥濘ませるため、戦車のような重装備の移動が困難になるかもしれないが、我々は少人数編成の歩兵部隊で前進しているため、天候の変化が反攻作戦に大きな影響を与えるとは考えていない」と述べていました。

出典:47 ОМБр

しかし、ロボーティネからトクマクへの前進はほぼ停止し、ベルベーヴへの前進も集落郊外から先に進めませんでした。また、南ドネツク方面の状況も同様です。もしタルナフスキー准将が解任されたとしたら、「反攻作戦の失敗の責任を問われた」と映るでしょう。

TIME誌の記事は、ウクライナ側から否定されています。ウクライナ政府高官は、TIME誌の記事内容を否定し、情報提供者の排除を示唆しています。また、ウクライナの軍司令官は、泥濘期が訪れても歩兵中心の攻勢に大きな影響はないと述べています。

※アイキャッチ画像の出典:Об’єднаний пресцентр Сил оборони таврійського напрямку

ソースリンク: 日本ニュース24時間