ベルギー企業の倉庫に眠るレオパルト1やSK-105、適正な価格で売却したい

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あるベルギー企業の倉庫にはレオパルト1、ゲパルト、SK-105、VCC2、M113といった装甲車両が約500輌も保管されており、ウクライナを支援する多くの国が目を付けているものの「慈善事業ではないので適正な価格でなければ売らない」と述べている。

当時は誰も欲しがらなかった戦車をリスク覚悟で引き取ったのだから、戦争で不当な利益を得ようとしていると非難は間違っている

光学機器を製造するベルギーのOIP社(2003年にイスラエルのエルビット・システムズが買収)はOIP Land Systemsを設立、冷戦終結後の国防予算削減と平和維持軍に対する需要から各国が手放す重装備を積極的に買い取り保管し続けてきたのだが、同社の倉庫にはレオパルト1×50輌、ゲパルト×38輌、SK-105×112輌、VCC2×100輌、M113×70輌などが眠っており、ドイツが自国製戦車のウクライナ提供を容認したため多くの国から連絡が相次いでいるらしい。

ベルギー企業の倉庫に眠るレオパルト1やSK-105、適正な価格で売却したい

出典:270862 / CC BY-ND 2.0 Leopard 1

ベルギーのデドンデ国防相は先週「売却したレオパルト1をOIP社から買い戻すため協議を開始したが、同社はレオパルト1の売却で巨額の利益を得ようとしている。まだ交渉は続けられているが戦闘に耐えられない状態の戦車に50万ドルも支払うつもりはない(OIP社への売却価格は1輌3.7万ユーロ)」と明かし注目を集めたものの、OIP Land Systemsの代表を務めるフレディ・ヴァースルイス氏は「我々は慈善事業で装備を買い取った訳ではなく、この装備に再び需要が集まる可能性に懸けていたので適正な価格でなければ売らない」と英ガーディアン紙に主張した。

ヴァースルイス氏によればベルギー政府からの連絡はなく、戦車の売却価格についても「保管状態は均一ではないため個々に見積もりを作る必要があり、今直ぐ売却価格の話をしても無意味だ」とデドンデ国防相の批判を一蹴、仮にレオパルト1を現役に戻すためには新しいエンジン、ショックアブソーバー、最新の電子機器など必要になるものは数え切れないほどあり「1輌辺り100万ドル(状態によって異なる)の費用と数ヶ月間の作業時間が必要になる可能性がある」と説明。

ベルギー企業の倉庫に眠るレオパルト1やSK-105、適正な価格で売却したい

出典:OIP Land Systems

さらにオーストリア製の軽戦車「SK-105」はレオパルト1よりも数が多く状態も良好(比較的簡単な整備で現役に戻せるらしい)なのだが、ウィーンがウクライナへの移転を認めていないため「売却交渉を行う事ができない」と残念がっている。

因みに同社には現在、ウクライナ国営企業や英国主導の英国合同遠征軍(北欧の安全保障に限定した英国、オランダ、デンマーク、フィンランド、エストニア、ラトビア、リトアニア、アイスランド、批准待ちのスウェーデンとノルウェーの計10ヶ国で構成された遠征軍)が接触してきているとヴァースルイス氏は明かしており、当時は誰も欲しがらなかった戦車をリスク覚悟で引き取ったのだから「戦争で不当な利益を得ようとしているという非難は間違っている」と強調した。

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※アイキャッチ画像の出典:Marinha do Brasil/CC BY-SA 2.0

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