現代戦に大きな影響をもたらしたウクライナ侵攻、米軍も1万ドルの自爆型無人機を要望

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ウクライナとロシアの戦争は「米国や同盟国にとって自国兵器の貴重な実戦テストだ」と米CNNは報じており、米軍や英シンクタンクは「戦場でのSwitchblade300やAGM-88HARMの効果は予想を下回った」と結論づけているらしい。

牽引式の榴弾砲や迫撃砲は将来の戦場で生き残れないため自走化が進む可能性

米国の国防当局者は「ウクライナ軍がロシア軍との戦いで見せた創意工夫に感銘を受けた」と語り、特にハードウェアに依存しないアプリケーションベースの照準システムについて「入手が容易なパソコン、タブレット、スマートフォンを高度な目標設定ツールに変えた。このシステムのお陰でウクライナ軍はあらゆるインテリジェンス戦力が収集した情報を瞬時に共有でき、アプリケーションベースで開発されたため更新やアップグレードも容易で砲兵戦力に敵の位置情報を提供するに効果的だ」と絶賛している。

ウクライナ軍は小型ドローンを駆使してロシア軍兵士の頭上に爆発物を投下したり、3Dプリンターを使って装備品のスペアパーツを製造したり、ピックアップトラックを簡易のミサイル発射車輌に改造したり、旧ソ連製戦闘機に米国製のミサイルを統合して米政府関係者を驚かせ、このような戦場ニーズに対するマクガイバー的な問題解決能力(豊富な科学知識と機転を利かせて任務を遂行していく米ドラマのこと)は「高度な西側製兵器に欠ける戦術的なギャップを埋めるものだ」とも評価されているらしい。

しかし米CNNは「この戦争は米国や同盟国に自国兵器の実戦テストの環境も提供している」と指摘、戦いの流れを変えたHIMARSの運用成果について国防総省の関係者は「この結果を軍の指導者は何年も研究することになるだろう」と語る一方で、ウクライナ軍に提供されたSwitchblade300やAGM-88HARMは米軍や英シンクタンクの研究によって「予想よりも戦場での効果が低かった」と結論付けられており、もう一つの大きな教訓は「牽引式の榴弾砲や迫撃砲は将来の戦場で生き残れない可能性がある」という点だ。

現代戦に大きな影響をもたらしたウクライナ侵攻、米軍も1万ドルの自爆型無人機を要望

出典:Jonathan Mallard / CC BY 2.0

無人機が上空から監視する戦場では展開と撤収に時間のかかる牽引式では「生存性を高めるための俊敏性が足りない=シュート・アンド・スクートに対応できないと戦場で生き残れないという意味」と考えられており、榴弾砲も迫撃砲も自走化が進む可能性が高いが、防衛産業界は既に戦争の教訓を取り入れ始めている。

BAEは「徘徊型弾薬による攻撃が米陸軍の次期歩兵戦闘車に影響を及ぼし、上空からの攻撃から兵士を守るため装甲を増やしている」と発表しているが、対装甲車輌向けの徘徊型弾薬は自走砲の設計にも影響を与えるのではないかと管理人は予想している。

最近登場したロシア軍の徘徊型弾薬によるKRABへの攻撃は非常に興味深く、1発目の攻撃はKRABを完全にダウンさせることに失敗したものの2発目の攻撃でKRABは炎上、もし1発目の攻撃が装甲によって防げたものなら自走砲も生存性を高めるため重装甲化が進む可能性があり、非砲塔タイプの装輪式自走砲は微妙な立ち位置になるかもしれない。

因みにロシアが安価なイラン製の自爆型無人機でウクライナのインフラ破壊に成功したことも関係者の注目を集めており、米軍関係者は防衛産業界に「1度しか使用できない安価な無人機を開発して欲しい」と要望しているらしく「1万ドルの自爆型無人機が実用化できればいいのだが」と切実に語ったとCNNが報じている。

ロシア軍が使用するイラン製無人機、迎撃コストは攻撃コストを上回る

 

※アイキャッチ画像の出典:Photo by Cpl. Jennessaa Davey

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