韓国の3月1日から10日までの輸出統計が関税庁から発表された。今月も巨額の赤字を叩き出す見込みだ。輸出額は157.91億ドルで前年同期比-16.2%と壊滅的な状況になっている。輸入は2.7%増の207.86億ドル。
操業日数は前年同期比で1日少なかったため、それを考慮した場合の平均輸出額は-27.4%とさらに下落率が拡大する。
半導体輸出が-41.2%、石油製品が-21.6%、無線通信機器が-31.9%など崩壊が止まらなくなっている。中国への輸出が-35.3%、ベトナムへの輸出も-16.4%、日本へは-7.3%と軒並み減少した。
輸入に関してはそれほど増えなかったが、原油・ガス・石炭の輸入額が相変わらず多い。輸入元は中国や米国、台湾が上位だ。
貿易赤字は現時点で49.95億ドルとなっていて、このまま3月全体が赤字になれば12カ月連続での貿易赤字を達成する。これは通貨危機前の1995年～1997年以降で初めての事態だという。
年間の貿易赤字規模は2022年に478億ドルを記録したが、2023年は3月10日までで227.75億ドルとなった。2022年の赤字規模の半分を3カ月にも満たない期間で達成してしまったわけだ。
韓国の半導体輸出はDRAMやNANDの価格にほぼ100%左右されるが、需要が回復せず今後も価格が低迷し続ける見込みだ。今年は過去最悪レベルの貿易赤字を叩き出すことになりそうだ。
コメント欄では「韓国は現状も厳しいし、未来も暗い」「世界は既に韓国抜きで次世代半導体の開発に着手している」「生産工場を安いベトナムに移転し、中国も既存の半導体は自国で生産開始」「こういう内情がゆえに日本にすり寄る記事が最近増えた」と韓国経済を取り巻く厳しい現状が明らかにされていた。（黒井）
韓国、３月１～１０日の輸出１６％減少…貿易赤字５０億ドル記録（中央日報日本語版）
3/13(月) 13:02配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/7054b556f7d52c14f35e114836e504070e471937
