永田町では来年1月解散説が急浮上し、衆議院総選挙に向けた情勢が緊迫しています。政治広報システム研究所代表の久保田正志氏と「週刊文春」が実施した全289選挙区の緊急予測によると、高市早苗首相の高い人気を背景に、野党には強い逆風が吹き荒れる見込みです。久保田氏の調査データでは、立憲民主党、国民民主党、れいわ新選組、日本共産党といった主要野党は高市首相就任後、軒並み支持率を低下させていると指摘されています。
参政党の神谷宗幣代表が演説する様子
参政党の躍進とその背景
このような状況下で、唯一その勢いを維持し、著しい躍進が予測されているのが参政党です。今夏の参議院選挙では選挙区で7議席、比例代表で7議席を獲得し、議席数を大幅に伸ばしました。さらに、11月9日に投開票が行われた東京都葛飾区議会議員選挙では、参政党の新人候補が次点に2000票近くの大差をつけてトップ当選を果たし、大きな話題となりました。久保田氏の調査データでも、参政党は野党の中で唯一全国的な支持率を維持しており、参院選以降もその勢いが衰えていないことが示されています。
予測される議席数と激戦区の行方
今回の衆院選予測では、参政党が現有3議席から約6倍増となる19議席を獲得する可能性が示唆されています。これは、既存の政治勢力に対する有権者の不満や、新たな選択肢を求める声の表れとも解釈できるでしょう。しかしながら、参政党の現職議員が出馬する各選挙区を見てみると、決して「楽勝」とは言えない厳しい戦いが予想される事情も浮き彫りになっています。
具体的には、「期日前不倫」が報じられた議員が超激戦区に殴り込みをかけるケースや、元民主党代表に参政党の女性候補「神谷ガールズ」が挑む構図など、注目すべき選挙区が多数存在します。これらの選挙区では、候補者個人の資質や知名度、そして各党の戦略が当落を大きく左右すると見られます。
まとめ
来年1月の解散総選挙が現実味を帯びる中、高市早苗内閣への支持が高い一方で、既存野党は苦戦を強いられています。そのような中で、参政党の躍進は日本の政治地図に新たな動きをもたらす可能性を秘めています。しかし、個別の選挙区では予断を許さない激戦が繰り広げられると予測されており、今後の動向が注目されます。詳細な予測や各選挙区の候補者の明暗については、「週刊文春 電子版」の「衆院選289選挙区完全予測」で確認できます。
参考文献:
- 週刊文春編集部. 「【衆院選情勢予測】全国289選挙区当落リスト 「1月解散」なら自民、国民、参政はどうなる?《立憲、公明、維新…各政党議席も完全予測》」. 週刊文春. https://news.yahoo.co.jp/articles/3f410f1b14f3ec4d47b5b9401f37f19c068e7020





