【政論】河野外相、本紙記事に「誤報」 四島返還「考えてない」発言を否定

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河野外相(共同)
河野外相(共同)

 66万人を超える河野太郎外相のツイッターのフォロワーが誤解してはいけないので、事実を示して反論したい。河野氏は1日、自身の講演内容を伝えた「産経ニュース」の記事を「ひどい捏造(ねつぞう)」とツイートし「誤報」と語った。事実を捏造し、誤報を流しているのはどちらか。

 河野氏が1日、都内で講演した際、産経新聞の斎藤勉論説顧問は、北方領土問題をめぐり政府が対露交渉方針を「四島返還」から「二島返還」に変えたとの認識を示し「四島返還に立ち戻って交渉をやり直すことは全く考えていないのか」と質問した。これに対し、河野氏は「全く考えておりません」と答えた。

 産経新聞は「河野外相、四島返還『考えてない』」などの見出しでネットで速報し、2日付朝刊にも記事を掲載したが、いずれも質疑に基づくものだ。

 河野氏は1日夕、外務省で記者団に、記事は誤報と説明し「現在行っている対外方針、交渉方針を変更するつもりはないと申し上げました」と述べた。しかし、河野氏は講演会でそのようには答えていない。

 河野氏は続けて「交渉方針を変える、変えないという意味で、全く方針を変えることはないという意味で申し上げました」とも釈明した。ただ、講演会場でそのように受け取った聴衆はいただろうか。

 思うに河野氏の「ミス」は3つある。1つは質問者の認識を否定せず、本音とも受け取れる回答をしたことだ。2つ目は確認の意味を込めた再質問を受けた際に訂正や補足説明をしなかったこと。後に記者団に語った説明を、その場で聴衆に向けて語るべきだった。

 3つ目は、自らの言葉足らずを認めずに、捏造と言い立てて責任転嫁し、自己正当化を図ったことだ。

 大阪市で開かれた20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)の直後でお疲れのことと拝察するが、河野氏には日本国の外相にふさわしい、冷静な言動を心がけていただきたい。「厳重に抗議をし、きちんと訂正をしていただきたい」(1日夕)との言葉はそのままお返しします。(原川貴郎)

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