参院選大阪選挙区の立候補予定者による討論会が1日夜、大阪市内で開かれ、これまでに出馬表明した予定者のうち9人が出席。主要争点となる憲法改正や消費税増税などについて、激論を交わした。
自民現職の太田房江氏は「憲法改正は結党以来の党是」と強調、北朝鮮の脅威に触れながら「自衛隊を明記したい」と述べた。
公明現職の杉久武氏は、社会保障のため消費税増税は必要とする一方、議員歳費の削減など「身を切る改革を実現する」と語った。
国民民主新人のにしゃんた氏はスリランカ出身の経歴に言及し、「参議院は多様性が大事。新時代の政治に関わりたい」と話した。
共産現職の辰巳孝太郎氏は「憲法改正には断固反対」とし、「変えるべきは憲法を守らない安倍政権の姿勢だ」と批判した。
維新現職の東徹氏は「東京一極集中は問題だ。大阪都構想を実現し、大阪から日本を変えていく」と述べた。
維新新人の梅村みずほ氏は、教育費の負担が出産をためらう理由になっているとし、「大学までの教育無償化が必要」と訴えた。
幸福実現新人の数森圭吾氏は「中国や北朝鮮など人々の自由を奪う脅威もある。抑止力を持った憲法改正をすべきだ」と語った。
NHKから国民を守る党新人の尾崎全紀氏は「消費税増税に反対する。連鎖倒産やそれによる治安悪化の恐れもある」とした。
労働の解放をめざす労働者党新人の佐々木一郎氏は、年金制度は「働ける者を辞めさせて、現役世代に負担させている」とした。
立憲民主新人の亀石倫子氏らは欠席した。
討論会は日本青年会議所近畿地区大阪ブロック協議会が主催。3日午後8時から、動画サイトのユーチューブなどで配信される。