ウクライナ侵攻401日目の戦況、露ワグナーがバフムート中心部の一角に到達

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露ワグナーはバフムート市内中心部の一角に旗を掲げた様子を公開、ここ数日でバフムト川沿いに約400mほど前進した格好だが、事実上「街の包囲」に失敗したため「最も時間がかかる方法」で攻めることを強いられている。

ロシア軍が現在の状況を打開するには大釜を閉じる必要があるものの、今のところウクライナ軍の退路を断てる見込みはない

ウクライナ軍参謀本部はオリコヴォ・ヴァシリフカ、ボダニフカ、バフムート、イワニフスキーなどで「敵の攻撃を撃退した」と発表、今のところバフムート周辺の戦いに新たな視覚的証拠は登場せず、街を包囲するロシア軍の試みは頓挫したままだ。

ウクライナ侵攻401日目の戦況、露ワグナーがバフムート中心部の一角に到達

出典:GoogleMap バフムート周辺の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

一方で「市内の戦い」に関する視覚的な証拠は増え続けており、ワグナーは1日にバフムート市内中心部の一角に旗を掲げた様子=Ⓐを公開、ここ数日でバフムト川沿いに約400mほど前進したことをアピールした。

ただT0513の西側地域=行政庁舎周辺に足場を築くには至っておらず、バフムト川沿いに北上する攻勢に戦力を集中している可能性が高く、アルテモフスキー金属工場からの攻勢と合わせて「T0513の東側地域=バフムト川の対岸確保」が現在の主要目標なのだろう。

ウクライナ侵攻401日目の戦況、露ワグナーがバフムート中心部の一角に到達

出典:GoogleMap バフムート市内の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

ウクライナ軍が現在も「市内の西側=MiG-17モニュメント付近」を保持している視覚的証拠=Ⓓが登場しているため、ロシア軍(ワグナー)は市内の大釜も閉じることが出来ず、バフムト川の対岸を確保した後に東から西へと平押するしかなく、最も時間がかかる方法でバフムートを攻めることを強いられている格好だ。

恐らくウクライナ軍はバフムート市内の敵を押し返すつもりはなく、適当に敵の足止めしつつ西に後退することで「反攻準備に必要な時間」と「ロシア軍主力の拘束」を狙っている可能性が高く、クロモヴェ方面やイワニフスキー方面の土地はロシア軍に譲っていない。

ワグナーがバフムート市内中心部の一角に旗を掲げた様子=Ⓐ


ウクライナ軍が行政庁舎周辺を保持している様子=Ⓑ


ウクライナ軍が行政庁舎周辺を保持している様子=Ⓒ


ウクライナ軍がMiG-17モニュメント付近を保持している様子=Ⓓ

ウクライナ軍は結果的に「東部司令部が保有する予備戦力の一部(第93機械化旅団)」を投入して敵を拘束することに成功、同時に「反攻作戦に必要な装備や物資が到着するまでの時間」を稼ぐことができ、ロシア軍はバフムートを攻めることで「反攻作戦の戦力=東部司令部がザポリージャやポクロウシクに保持している予備戦力」をドンバスに移動させることを期待したが不発に終わり、街の包囲にも失敗したためウクライナ軍の反攻開始が迫っているのにバフムートを攻め続けなければならない。

ウクライナ侵攻401日目の戦況、露ワグナーがバフムート中心部の一角に到達

出典:Генеральний штаб ЗСУ

ロシア軍が現在の状況を打開するには最低でもクロモヴェ方面かイワニフスキー方面の一方、もしくはMiG-17モニュメント周辺を突破して大釜を閉じる必要があり、これが叶わない場合「最も時間がかかる方法」でバフムートを攻め続けなければならず、制圧前にウクライナ軍の反攻作戦が「別の地域」で始まると困った状況に陥るだろう。

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※アイキャッチ画像の出典:93-тя ОМБр Холодний Яр

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