ウクライナ軍がザポリージャ原発奪還作戦を実施、激しい反撃で作戦は失敗

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英国のTimes紙は7日「ザポリージャ原発の問題を国連や外交ルートで解決出来ないとウクライナは判断、これを自らの手で解決するため昨年10月に奪還作戦を実施した」と報じており、この作戦はロシア軍の反撃を受けて失敗したらしい。

ウクライナ政府の中でも「武力による奪還の試み」はまだ議論する余地があると考えられているらしい

ロシア軍は侵攻直後に欧州最大のザポリージャ原発を占領、キーウを短期間で占領するという初期作戦が失敗し、西側諸国がウクライナに榴弾砲、自走砲、HIMARSを供給し始めるとザポリージャ原発に砲兵部隊を配備、反撃を受けにくい原発敷地内から対岸地域の攻撃に活用したり、ウクライナ支援に圧力を加えるため原子炉や使用済み核燃料を冷却する発電機の送電設備や原子炉建屋を意図的に攻撃、放射能事故のリスクを煽るなど軍事的にも政治的にもザポリージャ原発を利用してきた。

ウクライナ軍がザポリージャ原発奪還作戦を実施、激しい反撃で作戦は失敗

出典:UATV 武器を発電所敷地内に運び込むロシア軍

この問題は解決するためウクライナは国連や外交ルートを通じて「ザポリージャ原発に駐留するロシア軍の撤退」を訴えてきたが、国際原子力機関(IAEA)は「原子炉施設の安全性を担保する7つ柱が10月までに失われる」と警告、原発を管理するエネルゴアトム社も「冷却に必要な電力供給が停止してバックアップの発電機で核燃料の溶融を防いだことが6回もあり、もし電力供給が完全に失われれば24時間で原子炉はメルトダウンを起こす」と述べており、この問題を国連や外交ルートで解決出来ないと判断したウクライナは自らの手で解決することを選択。

ウクライナ軍特殊部隊、情報部、海軍関係者から作戦の詳細を受けったTimes紙は「30隻以上のボートに分乗した特殊部隊の精鋭600人が闇夜に乗じてザポリージャ原発を急襲、これを対岸地域に布陣した砲兵部隊が支援するというもので、米国防当局者も本作戦に情報提供を行ったことを認めた」と報じているが、原発に駐留するロシア軍は接近してくるウクライナ軍のボートを砲撃で阻止、あまりにも激しい砲撃だったため大半のボートが対岸に向かうことを断念したらしい。

それでも一部の小型ボートが対岸にたどりついて上陸を果たし、原発に隣接したエネルホダルの町外れでロシア軍と3時間に渡って交戦したが、最終的に戦力不足で「作戦中止=撤退した」とTimes紙は報じている。

情報を提供した特殊部隊のウクライナ人将校は急襲作戦のビデオを見せながら「小規模の集団であれば対岸に上陸して前進することも可能だったが、これほど大規模な集団を上陸させるのは不可能だった。高速で航行するボートから対戦車ミサイルで敵を攻撃しようとしたが、敵の砲撃があまりも激しかったので撤退せざるを得なかった。ただ本作戦の指揮官は『状況が困難で多く死傷者を出す』と分かった時点で撤退を決断したため、多くの兵士の命が救われた」と述べた。

ウクライナ軍がザポリージャ原発奪還作戦を実施、激しい反撃で作戦は失敗

出典:Ralf1969 / CC BY-SA 2.5

ザポリージャ原発の奪還に失敗したため原子炉施設や運用する人員の劣化が現在も進行中で、エネルゴアトム社は「原発の置かれた状況は非常事態で良くないことがいつ起きても不思議ではない」と述べており、ウクライナ政府の中でも「武力による奪還の試み」はまだ議論する余地があると考えられているらしい。

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※アイキャッチ画像の出典:DENAMAX/CC BY-SA 4.0

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