米機密文書の流出、犯人は米軍事基地で働いていたミリタリーマニアか

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米機密文書の流出はロシア人ハッカーの仕業ではなく「米国の軍事基地で働いていたミリタリーマニア」の犯行だった可能性が高まっており、ワシントン・ポスト紙は犯人を知る関係者から「流出していない機密文書のコピー」を確認したと報じている。

流出した機密文書のオリジナルは本物である可能性が高いが、犯人がロシアの手先として機密文書を盗んだ可能性は低い

米機密文書を流出させたのは銃や防弾ベストなど個人装備を紹介するYouTuber「Oxide」の熱心なファンで、同じ趣味を持つ者同士の交流場としてDiscord内のサーバー(招待制のテキストチャンネルとボイスチャンネルで構成された集合体の総称)を立ち上げた「OG」と呼ばれる人物の犯行だった可能性が高まっており、ワシントン・ポスト紙はOG氏が管理するサーバー(Thug Shaker Central)に参加していたメンバー2人と接触し、機密文書の経緯を確認したらしい。

米機密文書の流出、犯人は米軍事基地で働いていたミリタリーマニアか

出典:vk経由 流出したと思われる機密資料

記事の内容は非常に長いので要点だけまとめる以下のようになる。

OG氏は電子機器の使用や携帯が禁止された軍事基地の施設内部で働き、コンピューターネットワーク内に格納されている政府の機密情報やプリンターから出力される情報にアクセスできると主張し、2022年に「奇妙な略語や専門用語だらけのテキスト(機密文書の内容を書き起こしたもの)」を自身が管理するDiscordサーバー内に何ヶ月も投稿、一般的ではない略語や専門用語に注釈をつけて分かりやすくするなど努力したが、この難解なテキストの内容に関心を示すメンバーは殆どいなかった。

米機密文書の流出、犯人は米軍事基地で働いていたミリタリーマニアか

出典:vk経由 流出したと思われる機密資料

これに怒ったOG氏は機密文書の内容を書き起こすの止め「本物の機密文書」を撮影してDiscordサーバー内に投稿、これに最も興味を示したのはソ連崩壊後の東欧圏に所属するメンバー達(Thug Shaker Centralの参加者は約25人で半数が海外メンバー=米国人以外)で、特にウクライナ人のメンバーが関心を示していたらしい。

この時点でOG氏が投稿した機密文書は「Thug Shaker Centralの参加者内のみ」で流通していたのだが、2月28日に10代のメンバーがウクライナとロシアの戦いに関する文書を含む機密文書の写真(数十枚)をYouTuber「wow_mao」が所属するDiscordサーバーに投稿、これで機密文書は数千人規模のDiscordユーザーに晒されることになった。

米機密文書の流出、犯人は米軍事基地で働いていたミリタリーマニアか

出典:vk経由 流出したと思われる機密資料

OG氏は3月中旬に投稿した画像の共有を停止、4月5日にウクライナとロシアの戦いに関する文書の戦死者数を改編した画像がTelegramや4chanに投稿されTwitterにも出回り始め、ようやく米当局は「機密文章の流出」に気づいたらしい。

ワシントン・ポスト紙は取材に応じたメンバー2人の提示した「ネット上に出回っていない機密文章を写した写真300枚」「OG氏が手書きで機密文書を書き起こしたテキスト」「OG氏とボイスチャンネルで会話を交わしている音声データ」「OG氏と連絡を取っているチャットの内容を写した写真」を確認しており、このメンバーはOG氏の本名や住所を知っているものの「FBIの捜査が行われている間は情報を共有しない」と述べている。

米機密文書の流出、犯人は米軍事基地で働いていたミリタリーマニアか

出典:vk経由 流出したと思われる機密資料

OG氏が「なぜ機密文書を自身が管理しているDiscordサーバー内に投稿したのか」という部分にもワシントン・ポスト紙は触れているが、ロシアの手先として機密文書を盗んだ可能性は低く、取材に応じたメンバー2人も「OG氏は内部告発者ではない」と述べており、恐らくOG氏は捜査当局に見つかって「起訴されることなくグァンタナモで投獄されるか」「ブラックサイト(保釈金や裁判所命令といった法的手段が及ばない秘密施設のこと)で消されるか」のどちからだろうとも付け加えている。

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※アイキャッチ画像の出典:pixabay

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