NHKは24日「スーダンから在留邦人を国外退避させるため派遣されているC-2がジブチを離陸した」と報じており、首都ハルツームから陸路で別都市に移動中の在留邦人をピックアップしに向かった可能性が高い。

ジブチを離陸したC-2はポート･スーダン国際空港に向かった可能性が高い

スーダンから在留邦人を空路で連れ出すには「首都ハルツームに近いワディ･セイドナ空軍基地」か「紅海に面したポート･スーダン国際空港」を利用でき、特殊部隊を投入して安全確保をできるフランス、ドイツ、スペインなどの欧州諸国はワディ･セイドナ空軍基地を、それ以外の国は陸路でハルツームから約600km離れたポート･スーダンに移動し、同都市の郊外にあるポート･スーダン国際空港を利用して自国民の救出を行っている。

出典：GoogleMap スーダンの状況/管理人加工（クリックで拡大可能）

日本の在留邦人退避は「首都ハルツームから別都市に陸路で移動し、そこから自衛隊機で国外に退避させる計画だ」と報じられており、C-2がジブチを離陸したということは「ハルツームから移動してきた在留邦人が別都市に到着した」という意味で、ポート･スーダン国際空港に向かった可能性が高い。

因みに防衛省の関係者は「新たに2機の輸送機をジブチに向けて派遣した」と明かしており、フランス政府は「2日間の救出作戦で日本人を含む388人をスーダンから国外に輸送した」と発表した。

追記：中国がスーダン周辺諸国への自国民退避を発表、ギリシャはEUに欧州の国民退避を共同で行うことを提案すると発表した。

欧州の国外退避が本格化、スーダンの首都郊外に仏独の輸送機が到着
英軍によるスーダンから脱出劇、精鋭部隊を投入して救出者と共に市内を突っ切る
スーダンからの在留邦人退避、陸路でポート･スーダンに向かい航空機で退避か
米国がスーダンから自国民を救出、英国、フランス、オランダも救出作戦を開始
クウェートがスーダンからの自国民退避に成功、サウジやヨルダンも退避を開始
スーダンの在留邦人退避、統合幕僚長が陸上輸送も選択肢の一つと言及
浜田防衛相、スーダンから在留邦人を退避させるため自衛隊機派遣を命令
ドイツはA400Mによるスーダンからの自国民救出に失敗、軍事的な救出作戦を準備中

※アイキャッチ画像の出典：航空自衛隊