大韓商工会議所によると、中国に輸出する韓国企業のうち、10箇所中8箇所が年内の輸出回復は困難だと予想していることがわかった。対中輸出企業300社を対象に行われた調査によると、回答企業の50.7％が「今年に入り対中輸出萎縮と不振を体感している」と回答したという。
輸出回復の時期については、最も多かった40.0％が「2～5年後」と回答し、27.3％が「来年」と回答し、15.7％より多かった。また、全体の17.0％が例年水準への輸出回復は難しいと回答したため、全回答企業の84.3％が年内の対中輸出回復は難しいと予想していることになる。
韓国企業と中国企業の技術競争力格差については、38.7％が「3年以内」と回答し、15.0％が「5年以内」と回答し、6.0％より多かった。両国の技術競争力は同水準という回答は36.6％に達した。
中国で起きている「国潮」と呼ばれる愛国消費ブームにより、韓国製品と中間財に対する選好度が下落していると感じている企業も32.7％いるという。
代替輸出市場としては、東南アジアが37.3％で最も多く挙げられ、インドが31.7％、米国が12.7％、中東が9.0％などと続いた。
大韓商工会議所のウ・テヒ常勤副会長は、「米中対立の深化とコロナ封鎖の経験で、世界的な生産拠点の中国離脱が加速し、中国の自給率向上も先端産業や高付加価値品目まで拡大する様相となっている」と話し、貿易黒字転換を繰り上げる短期政策とともに、主力製造業の高度化や先端産業分野の技術投資のリスク分担など、輸出産業競争力全般を刷新するための構造的対策が必要だと付け加えた。
現在、中国の経済状況は不安定であり、韓国企業が直面している課題は、中国市場での競争力を高めることである。しかし、中国市場での競争はますます激しくなっており、韓国企業が中国市場で成功するためには、中国市場での需要を正確に把握し、適切なマーケティング戦略を採用する必要がある。
また、東南アジアなどの代替輸出市場も重要な選択肢であり、韓国企業が新たな市場を開拓し、多角化戦略を取ることが求められている。
しかし、代替輸出市場への進出は簡単なことではない。現地の文化や商習慣、法律などに詳しくなければならず、それに加えて、競合他社との競争もある。したがって、韓国企業が代替輸出市場に進出するためには、十分な市場調査と専門知識を持つ人材の確保が必要である。
総じて、韓国企業は、中国市場での競争力を高めると同時に、代替輸出市場への進出を検討し、多角化戦略を取ることが求められている。また、政府も輸出産業競争力全般を刷新するための構造的対策を講じる必要がある。
コメント欄の意見：
「変化を受容するべきであり、半導体依存や輸出依存の見直しも必要に迫られることがある」
「韓国と中国の貿易条件の悪化は、中国市場の国産品志向による競合に加えて、米国の対中制裁とデカップリングがある」
「韓国の対中輸出は回復することがない可能性がある。自動車、造船、半導体などの主力製品は中国市場で衰退しており、中国企業が自給率を向上し先端産業と高付加価値品目まで拡大することで、韓国の先進国からの脱落も危惧される」
「年内の輸出回復が難しい場合、中小企業は倒産の危険性がある。中国は自国の経済立て直しに注力し、先端産業や高付加価値品目に取り組んでいるため、韓国の輸出品はますます不要化してくる可能性がある」
「企業の63％以上が自社の技術水準が高いと認識しているが、80％以上が年内の輸出回復は難しいと予想している。政府にウォン安を演出するよう求める意見もある」
「中国から部品や材料を仕入れないと他国で生産することができない場合もある。例えば、インドの薬品産業は中国から材料を仕入れているため、中国から離脱することができない」
「米韓関係が悪化すると、中国からの締め付けが厳しくなる可能性がある。輸出先が日本にならないことを切に願う」
「中国に対する韓国の依存から脱却するチャンスがある。しかし、中国は韓国が依存している製品や物資の価格を引き上げたり、輸出をストップしたりすることができるため、注意が必要」
中国に輸出する韓国企業の８０％「年内の輸出回復は難しい」
