5月10日、日本のGW期間に合わせて中国でも大型連休があり、日本を訪れる外国人観光客が急増した。特に京都市では、コロナ前の客室稼働率に肉薄する78%の稼働率を記録し、観光客の殺到で「パンク状態」となっていると報じられた。
しかし、中国人客を中心とする外国人観光客のマナーの悪さが問題となっている。京都の祇園では、舞妓を見るために取り囲んで進路を塞いだり、一斉にスマートフォンで撮影したりするなど、かつては長年かけて根付いたマナーがリセットされた状態だという。
このような状況は、コロナ前に日本に来た外国人観光客の中でも、中国人客によるトラブルが多かったことが原因の一つと考えられる。
中国人観光客によるトラブルの中でも、個人レンタカー問題が深刻な問題として浮上している。中国人男性が運転するレンタカーが対向車線にはみ出して日本人女性ふたりをはねた事件があった。
中国はジュネーブ条約に加盟していないため、日本との二国間協定も結ばれていないため、中国の運転免許証は日本では使えない。しかし、抜け道を利用して取得した国際免許証を使い、非合法的に車を借りることが多発しており、今後の大きなトラブルの種となる可能性があると指摘されている。
また、中国人観光客の低年齢化も問題となっている。中国に詳しいライターの西谷格氏によれば、中国の旅行代理店の調査によると、5月の連休中に海外旅行をする中国人の7割は40歳以下であり、日本を訪れる中国人観光客も大半が20〜40代である。
若い世代は経済発展の恩恵を受けて豊かになり、消費意欲が高くなっているが、一方でコロナ禍で行動や思考様式がやや洗練された印象があり、以前のような過度の行動は控える傾向にあるという。
しかし、中国人観光客の中には、日本の文化や習慣について理解がなく、他人に対する不信感を抱いているケースもある。例えば、路上で転倒したお年寄りを助けようとする日本人に対し、中国人観光客の少年が「助けてはダメだ!あの人は当たり屋だ」と中国語でしゃべる動画が中国のSNSで拡散された。このような不信感が強いため、中国人観光客との付き合い方には注意が必要であるという。
今後、中国からの団体客も“解禁”となる見通しだ。3年の空白を経て、中国人客との付き合い方が再び試されることになる。観光業界や地域住民は、外国人観光客を迎えるにあたり、適切なマナーやルールの啓蒙や情報提供をすることが必要であり、また国も、外国人観光客の入国にあたり、より厳格な対策を講じる必要があるかもしれない。
コメント欄の意見:
「京都には観光客が必要だが、人数制限は必要。オーバーツーリズムは迎える側が調整するべき。」
「日本国籍保有者に限定したレンタカーが必要。ルール守らず、ひき逃げが増える。」
「関空で中国人向けのヤミレンタカーが多数来るのを見た。知り合いの中国人も車を貸せと言われたが、断った。」
「観光立国はいずれバブルが弾ける。日本国民全体の公共財である観光資源は、一般国民にも還元すべき。」
「一般市民は観光客に迷惑がかかる。インバウンド需要など一時的で、値段の高騰は周辺住民には手が出せない。入国税や観光税の導入が必要。」
「コロナ前、インバウンド客目当てに値段が高騰。周辺住民にそっぽを向かれ、店が閉店に追い込まれた。ゴールデンウィークになり、値段が再び高騰。」
「団体客の解禁、レンタカー問題の解決が必要。国民が痛い目にあわないように。」
「去年の旅行支援割前の京都は空いていて、今の混雑を知ってしまったらもう行く気にはなれない。貴重な経験をしたと思う。」
「観光客が増えて、一般市民は人込みに辟易している。高齢者は市バス乗り放題の負担額が3倍になったにもかかわらず、ほぼ乗らずに過ごしている。住みづらいと感じている。」
京都に外国人観光客殺到で「コロナ前に根付いたマナーがリセットされた」 中国人客のレンタカー問題もトラブルの種に
No related posts.