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ロシア国防省は16日「キーウ周辺に配備されていたパトリオットシステムをキンジャールで破壊した」と発表し、キンジャールを全て撃ち落としたというウクライナ軍の主張を否定、視覚的な証拠がないので両者の主張を検証するのは不可能だ。
何かしらの視覚的証拠か、第三者の評価が出てくるまで暫く様子をみた方が良さそうだ
ウクライナ軍のザルジニー総司令官は「ロシア軍が16日午前3時30頃、MiG-31Kからキンジャールを6発、黒海の艦艇からKalibrを9発、地上発射型ミサイルを3発(S-400の対地モードとイスカンデルM)発射したが、計18発のミサイルは全て空軍の防空部隊が撃ち落とした」と発表、オレシチュク空軍司令官も同様の内容を発表しており、これが事実ならパトリオットシステムによるキンジャール迎撃には信頼性がおけることになる。
しかしロシア国防省は「キーウ周辺に配備されていたパトリオットシステムをキンジャールで破壊した」と発表、今のところ両者の主張を裏付ける視覚的な証拠がないので何とも言えないが、標準的なパトリオットシステムはレーダー、管制システム、発電機、ランチャー車輌×6輌~8輌などで構成され、分散して展開するため、仮に1発か2発のキンジャールが命中してもパトリオットシステムを構成する要素が全滅するとは考えにくい。
さらに言えば「18輌以上のHIMARSを破壊した」と主張するロシア国防省の発表なので、何かしらの視覚的証拠か、第三者の評価が出てくるまで様子をみた方が良さそうだ。
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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Army photo by Sgt. Alexandra Shea
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