(写真:朝鮮日報日本語版)
(アンカー)
70代の男が運転していた乗用車が歩道に突進し、下校中の女子中高生2人が死亡しました。男は飲酒した状態ではなかったとされていますが、詳しい事故の経緯も覚えていないため、警察が飲酒などに関して追加検査を実施しています。
【TV朝鮮ニュース動画】70代男が運転の車、歩道に突っ込み女子中高生2人死亡…直前に猛スピードで信号無視
イ・スンフン記者がお伝えします。
(記者リポート)
忠清北道陰城郡内の交差点です。白い乗用車がスピードを出して交差点を通過したかと思うと、歩道に向かって突進しました。
停止信号を無視して交差点を横切り、通行人2人をひきました。
事故は起きたのは昨日の午後5時ごろでした。
(目撃者)
「バンという音がして、マフラーとかも道路の上に落ちていました」
この事故で14歳の女子中学生が死亡し、重体だった16歳の女子高校生も事故発生2日後の今日、死亡しました。
事故を起こした77歳の男は、警察の取り調べで事故の経緯についてほとんど供述できない状態だとのことです。
(警察関係者)
「(飲酒検査で)初期感知はできませんでした。どのようにして事故を起こしたか、本人もよく覚えていない。最初の供述では…」
悲惨な事故現場には、女子中高生を悼む人々が置いていった花だけがぽつんと置かれました。
警察官になりたいという夢を持っていた娘を一瞬にして亡くした遺族は涙が止まりませんでした。
毎日、下校時間に迎えに行っていましたが、事故があった日に限って行けなかったことが一生の悔いとなってしまいました。
(遺族)
「加害者には最大限、罪をあがない、それに見合う処罰を受けてほしいです。この無念さがなくなるまで…」
警察は男の血液を採取して飲酒運転と持病の有無をあらためて確認し、スピード違反など詳しい事故経緯を調べる方針です。
TV朝鮮のイ・スンフンがお伝えしました。
(2023年5月19日放送 TV朝鮮「ニュース9」より)