東山紀之の「マッチ発言スルー」より深刻…和田アキ子沈黙でTV局の“ジャニーズ忖度”ハッキリ

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東山紀之の「マッチ発言スルー」より深刻…和田アキ子沈黙でTV局の“ジャニーズ忖度”ハッキリ

和田アキ子(C)日刊ゲンダイ

【写真】ジャニー喜多川氏の性加害問題…30年以上告発してきた元Jr.が推測した衝撃の被害者数

「このままジャニーズという名前を存続させるべきなのか」という発言も含め、東山のコメントは他局でも報じられた。14日の藤島ジュリー景子・現社長の公式見解発表後、テレビでは堰を切ったようにジャニー氏の性加害問題を取り扱うようになった。しかし、今も“ジャニーズ忖度”は続いているという。ジャニーズに詳しい週刊誌記者が証拠を指摘する。

「東山さんの謝罪の前に、VTRでジュリー社長の謝罪動画や国会内での性被害・児童虐待ヒアリングの模様が流れました。しかし、重要な映像が使われていませんでした。近藤真彦さんが、ジュリー社長の『(性加害について)知りませんでした』という書面回答について、『嘘はダメだなって。正直に全てをしっかり話さないと世の中の人は許さないと思う』と話したVTRです。1週間の出来事を振り返る番組で、欠かせない素材ですよ。ジャニー氏の性加害について本当に真摯に向き合うなら、東山さんはマッチさんの発言についても言及すべきだったのではないでしょうか」

■マッチの退所を「薄っぺらい」と批判した東山

 近藤と東山は1980年代にジャニーズの合宿所で同じ釜の飯を食った仲であり、先輩の近藤のバックダンサーとして、デビュー前の少年隊の東山が踊ったこともあった。その後も良好な先輩後輩関係を築いていたが、近藤が不倫報道を機に活動自粛となり、一昨年4月に突然の退所を発表すると、東山は『サンデーLIVE!!』で「今回の退所の仕方に大きな疑問が残っている」「退所のコメントもすごく薄っぺらく感じる」と批判していた。

「マッチさんは別にその恨みを晴らしたかったわけではないと思います。ジュリー社長の発言に疑問を持ったから素直に言ったのでしょうし、世の中の人が思っていることにズバッと切り込んでくれた。報道するならこの映像は流すべきですし、視聴者はマッチさんの意見に対する東山さんの見解も聞きたかったでしょう。『サンデーLIVE!!』の番組表や新聞のラテ欄を見ると、ジャニー氏の性加害についての情報はありませんでした。東山さんのコメントはこの日一番の目玉だったはずなのに、なぜ書かなかったのか。ここにも忖度が見て取れます」(前出の週刊誌記者)

■21日にマッチの発言を放送した番組は「サンデーモーニング」だけ

 日曜は、関東地区の民放では『シューイチ』『真相報道 バンキシャ!』(ともに日本テレビ系)、『サンデーモーニング』、『サンデー・ジャポン』、『アッコにおまかせ!』(ともにTBS系)、『ワイドナショー』『Mr.サンデー』(フジテレビ系)、『サンデーLIVE!!』『サンデーステーション』(ともにテレ朝系)と、1週間のニュースを振り返る報道、情報番組が目白押しだ。

 しかし、21日の放送で近藤真彦の発言を流したのは、9番組のうち『サンデーモーニング』の1番組だけだった。KAT-TUNの中丸雄一が出演している『シューイチ』、前週はジュリー社長の謝罪動画を伝えた『サンデーステーション』はジャニー氏の関連ニュース自体を報じなかった。

「マッチさんは1970年代から事務所に所属しており、ジュリー社長とはTBS系ドラマ『3年B組金八先生』で同じ生徒役でした。合宿所にも住んでいましたし、2年前まで『ジャニーズ事務所の長男』と呼ばれていた人ですから、他の人とは発言の重みが違う。『嘘はダメ』はかなり踏み込んだ言葉だったと思います。でも、東山さんの『サンデーLIVE!!』だけでなく、ほとんどの番組が報じなかった。奇しくも、唯一放送した『サンデーモーニング』で青木理氏が『この段階でも、きちんと積極的に報道してないメディアが結構ある』と言っていました。結局、テレビは今もジャニーズ寄りの体質のままです」(前出の週刊誌記者)

■「アッコにおまかせ!」もジャニーズに“配慮”か?

『バンキシャ!』は性被害に遭った元Jr.の2人のインタビューをオンエアし、『ワイドナショー』ではMCの東野幸治が裁判でジャニー氏の性加害が認められたと知っていたと述べた上で、「(ジャニーズのタレントが)ジャニーさんのおもしろエピソードをテレビで話す。現場も盛り上がる。僕も司会の立場で話を振る。頭の片隅では、それ(性加害)を知っている。知ってるけど、僕は何か言うわけでもないし、なんとなくその場が盛り上がったらいいかなと思ってやっていた。反省しないといけない」と話すなど、中には切り込んだ番組もあった。

 しかし、他の番組では近藤の発言を放送しない以外にも、ジャニーズへの忖度が見られたという。ベテラン民放スタッフはあることに気付いたという。

「『アッコにおまかせ!』は『サンデーLIVE!!』での東山さんの発言を伝えていましたが、その時の顔は写真ではなくイラストだった。ジャニーズは肖像権にうるさいですから気を使ったのでしょうけど、この問題はニュースですから本来は写真を使っても問題ないはず。報道番組ではなく、情報番組だから遠慮したのかもしれませんが、この点もジャニーズへの配慮を感じさせました。フジの情報制作局が作っている『Mr.サンデー』では東山さんの写真を使用していましたから、『アッコにおまかせ!』のジャニーズ忖度でしょう」

■ご意見番の和田アキ子も沈黙を貫く

『アッコにおまかせ!』はジュリー社長の謝罪動画は流したものの、出演者が話題に触れることはなく、“芸能界のご意見番”和田アキ子も口を開かなかった。

「アッコさんはジャニー氏と麻雀仲間で合宿所にもよく行っていたとテレビでも話していました。何も知らないことはないでしょう。昔からの友人だから言いづらいのか、現役のジャニーズタレントや子供の頃から知っているジュリー社長に配慮したのかわかりませんが、一言何かあっても良かった。和田さんらしくないなと思いました」(前出のベテラン民放スタッフ)

 ジャニー氏の性加害については50年前以上から疑惑が燻り続けており、週刊誌や夕刊紙では報道され、告発本も出版された。2003年には東京高裁で性加害が認定されている。しかし、テレビ局は黙殺してきた。ようやく報道を始めたが、ジャニーズ忖度はまだ続いている。これは『たかが芸能』で片付けられる問題ではないという。

「『頭が上がらない組織には配慮する』という体質では、『政治や経済についても報じるべき問題を報じてないのではないか?』という疑念が生まれます。すると、テレビへの不信感につながる。ずっとジャニー氏の性加害について報道してこなかったことはテレビ局とジャニーズの関係という個別具体的な事例に見えますが、1つの大きな組織に忖度するのは、他の大きな組織にも同じように対応している可能性が高いから問題なんです」(前出の週刊誌記者)

 近藤真彦がジャニーズ事務所に在籍している頃、テレビ局は新曲発売やアニバーサリーイヤーになれば多数の番組に出演させた。しかし、独立して、今回のようにジャニーズに不利になるような発言をしたら、その映像は使わない。結局、ジャニーズ事務所の所属タレントかどうかで人を判断している。

 テレビ局はジャニー氏の性加害問題をようやく取り上げ始めたが、長いものに巻かれるという体質は全く変わっていないようだ。

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