反攻作戦に向けた準備と阻止、ウクライナ軍とロシア軍がミサイルで殴り合う

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ウクライナ軍の反攻に向けたシェーピング・オペレーションが本格化した可能性が高いものの、ロシア軍のミサイル攻撃も止まる気配がなく、4月28日~5月28日までに弾道ミサイル、巡航ミサイル、イラン製無人機を477発も撃ち込んでいる。

ウクライナ軍が本格的にシェーピング・オペレーションを開始、キーウ上空は今日も空襲警報が鳴り響く

ロシア軍占領下のザポリージャ州とドネツク州で多数の爆発が報告されており、少なくともメリトポリ、ヴァシリウカ、トクマク、ポロヒー、ベルジャンシク、ウルズフ、ユリウカ、マリウポリ、ニコルスキー、ヴォルノヴァーハで爆発が、特にアゾフ海に面したベルジャンシク、ウルズフ、ユリウカ、マリウポリ、ニコルスキーはストームシャドウで攻撃された可能性が高い。

まだ全ての着弾地点を確認(SNS上に出回っている爆発を捉えた映像や画像は撮影方角が異なるだけで同じ爆発かもしれない)できている訳ではないが、これだけの数を同じ日に攻撃したのは恐らく初めてのことで、米軍関係者が言及していたシェーピング・オペレーション(司令部、弾薬庫、砲兵システムなどを事前に破壊する地ならし的な戦術)が大規模に行われている証拠だろう。

バフムートの戦いが一段落したロシア軍も弾道ミサイル、巡航ミサイル、イラン製無人機を使用した攻撃を連日行っており、大半の巡航ミサイルやShahed-136は撃ち落とされているものの、依然としてキーウ以外の都市に向けられる弾道ミサイル(S-300やS-400の対地モード)やKh-22を迎撃する手段がなく、ウクライナ軍の公式発表でも「発射された」と報告しても「迎撃できた」とは言っていない。

反攻作戦に向けた準備と阻止、ウクライナ軍とロシア軍がミサイルで殴り合う

出典:ANDRII NEBYTOV

因みにインフラを狙ったロシア軍のミサイル攻撃は2月上旬でピークアウトしていたが、4月下旬に反攻作戦関連の施設や拠点を狙い再開され、ウクライナ軍の公式データによると4月28日~5月28日までにKh-101/Kh-555×94発(撃墜76発)、Kh-22×5発(0発)、Kalibr×29発(26発)、イスカンデルK×2発(2発)、イスカンデルM(S-300やS-400の対地モードを含む)×17発(3発/キーウ上空で迎撃)、キンジャール=7発(7発)、Shahed-136=323発(294発)が発射されている。

つまりロシア軍は発射した計477発中408発(約85%)を撃ち落とされている格好だが、ウクライナ軍が公表するS-300やS-400の攻撃数だけはメディアの報道と異なるため、恐らく「首都」と「他の都市」では迎撃率に大きな差がついている可能性が高く、ウクライナ軍の軍事インフラも決して無傷ではない。

反攻作戦に向けた準備と阻止、ウクライナ軍とロシア軍がミサイルで殴り合う

出典:U.S. Army PAC-2ランチャー

ただキーウ上空の迎撃率は99%に近いので西側製防空システム(パトリオットシステム、NASAMS、IRIS-T SLM)が提供する防空シールドの優秀性は際立っており、たった1ヶ月で弾道ミサイル、巡航ミサイル、イラン製無人機を計477発も撃ち込んでくるロシアの供給力(海外調達も含め)も驚異的だ。

西側諸国は迎撃弾をウクライナに供給し続けることが出来るのか、ロシアはミサイルや無人機の生産と供給がもつのか、この殴り合いは兵站の維持に勝敗が掛かっている。

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※アイキャッチ画像の出典:Ministry of Defense of Ukraine/CC BY-SA 2.0

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