犯行から浮かび上がる「猜疑心」と「攻撃性」 長野4人殺害

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犯行から浮かび上がる「猜疑心」と「攻撃性」 長野4人殺害

長野中央警察署を出る青木政憲容疑者=27日午後、長野県長野市(松井英幸撮影)

【写真】高校時代の青木容疑者

「目を合わせようとも、会話もしなかった」

青木容疑者を幼い頃から知る男性(72)は、長野県外の大学を中退して実家へ戻って以降の様子を、こう振り返る。

これまでの近隣住民らへの取材によると、青木容疑者は近年、周囲との交流を避け、地域と疎遠になって自宅に引きこもりがちだったといい、殺害された2人の女性とも深い面識があった形跡は見えてこない。

臨床心理士の矢幡洋氏は2人の女性に「悪く言われた」と供述している青木容疑者に「極度に猜疑性の強い性格傾向」が読み取れ、「被害者意識に基づく攻撃性も顕著にうかがえる」と分析する。

2人は日常的に青木容疑者の自宅近くを散歩する姿が目撃されており、近隣の女性(83)は「にぎやかで楽しそうによく話すなと思っていた」と振り返る。矢幡氏は、「極度に猜疑性の強い人物は、相手の表情やしぐさなどから被害者意識を募らせ、真偽を十分に検証せず確信に変える特徴がある」と指摘。「2人を見かけた青木容疑者が一方的に恨みを抱いた可能性もある」と語る。

青木容疑者はパトカー到着後、いったん姿を消し、間もなく猟銃を手に現れて至近距離から発砲している。「逃走するという判断もあったはずなのに攻撃に出ている」と矢幡氏。駆けつけた警察官2人を躊躇(ちゅうちょ)なく襲撃していることから、極めて強い攻撃性がうかがえるという。

引きこもりがちだった青木容疑者が「孤立」という言葉に過敏になっていた可能性もある。

近年はコミュニケーション力が重視される風潮に伴い、「ぼっち(独りぼっち)」や「陰キャ(陰気なキャラクター)」などの表現が登場するなど、孤立には負のニュアンスが強まりつつある。矢幡氏は「社会的な背景の中で起きた事件との見方もできるのではないか」としている。(吉原実、玉崎栄次)

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