モスクワ“ドローン攻撃”の波紋 ロシアの“甘い防空”【報道1930】


モスクワ“ドローン攻撃”の波紋 ロシアの“甘い防空”【報道1930】

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■「ドローンが“ウクライナ製”ってところが肝」

ミサイルで撃墜された5機のドローンは、モスクワ郊外の高級住宅街から遠くないエリアに墜落している。プーチン氏が住む公邸からも近く、最も近いものは5キロほどの場所に墜落していた。どこからの攻撃か、誰による攻撃か、今のところ何もわかっていないが、ウクライナ側は「直接的には関与していない」とし、プーチン氏は「市民を怯えさせる道を選んだテロ行為だ」と非難した。

東京大学先端科学研究センター 小泉悠 専任講師
「ロシアにとってはショッキングだと…。特に、このノボ・オガリョボというプーチン氏の住居がある場所の周りに、ずいぶん落ちてる。これは明らかにドローンを放った側は殺害できると思ってやったかは別として“プーチン、お前の住んでる場所の周りにドローンをぶち込んだぞ”っていうメッセージは送ったことは間違いない。(中略)ロシアにしてみればメンツ丸つぶれ。それから制御不能になったドローンのうち二つが落ちたのは都心に近い場所。レーニン大通りであるとか市街地で、モスクワ環状道路“ムカッド”の内側、日本で言う東京23区内。その中にドローンが落ちた。これは市民の動揺もかなりあるんじゃないでしょうか」

今回、飛んできたドローンをすべて撃墜なり制御不能なりにしたというのが、ロシア側の発表だが、この出来事は大きな意味を持つと元陸上自衛隊の渡部悦和氏は言う。これまで受け身一辺倒だったウクライナが、首都モスクワを狙える飛び道具を持っていることを見せつけたというのだ。



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