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梅田の地下街で郵便局を探す男性を案内するボランティアら(大阪市北区で)
大阪・梅田のJR大阪駅周辺や地下街などで道に迷った人を案内するボランティアが好評だ。地元のまちづくり団体が、2014年から観光客の多い春や秋に実施。地図やスマートフォンの画面を見ながら困った様子でたたずむ人に積極的に声をかけ、大阪ならではの「おせっかいなおもてなし」を提供する。参加者は当初の6倍以上に増え、「ベテラン」人材も生まれている。(石見江莉加)
【図】新ホームやビルができて風景が一変、大阪・梅田駅周辺
「東急ハンズに、文房具を買いに行きたいのに」――。4月29日、一人旅で大阪に来たという30歳代のオランダ人女性が梅田の地下街で地図を眺めながら考え込んでいた。「数日前にも行ったけれど、もう行き方がわからなくなった。梅田の道は複雑すぎる」と眉間にしわを寄せた。
「大丈夫ですよ」。道案内ボランティアの証しである黄緑色のビブスを身につけた三宅顕子さん(58)(大阪市北区)が、英語で行きたい場所を聞き、ペアを組むもうひとりのメンバーと一緒に店の近くまでさらりと案内すると、女性は「すごく助かった」と笑顔で何度も感謝していた。
「旅先で、いい人に巡りあえたら、その街が好きになると思うんです。私も、喜んでもらえるとうれしいから、楽しく続けられる」。10回ほど参加してきたという三宅さんは、道案内ボランティアの魅力をこう語る。
もともとは、地元商店街などでつくるまちづくり団体「キタ歓楽街環境浄化推進協議会」が、繁華街で深刻化していた違法な客引き行為に対抗するために考案したという。道に迷った人たちに積極的に声をかけることでトラブルに巻き込まれるケースなどを減らし、地域の防犯や治安維持につなげる狙いがあった。
その後、インバウンド(訪日外国人客)の増加で、道案内の需要も増した。当初は5、6人で年2回ほどのペースで始めた活動だったが、語学を勉強している学生や外国人留学生も参加するようになり、最近では年4回の活動に30~40人が集まる。1回計50~100組ほどを案内するという。
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