ふるさと納税の返礼品「長崎和牛」発送遅れ1万件超 一体どうして?

[ad_1]

ふるさと納税の返礼品「長崎和牛」発送遅れ1万件超 一体どうして?

ふるさと納税のHP上で、返礼品の発送遅延に関するおわび文書を掲載している=長崎県諫早市の特設サイトから

 「最長で今後半年ほどかかる見込みです」

【画像】京都府精華町のふるさと納税のサイト。多額の赤字を逆手に「解消します」とPRしている

 4月末、長崎県諫早市のホームページにふるさと納税の返礼品の発送が遅れているとして、大久保潔重市長名でおわびが掲載された。対象の返礼品は「長崎和牛切り落とし1600グラム」。一体、何が?

 市が1万円の寄付に対する返礼品として長崎和牛切り落としを加えたのは2021年12月中旬のことだ。

 当初の申し込み状況は1カ月平均で約2700件で21年度の申し込みは8159件。この実績をもとに、市は22年度の1年間で3万件ほどの申し込みがあると見込んだ。

 ところがその見通しが狂う。

 4~11月の8カ月間の申し込みは1万6585件。1カ月平均で2073件だった。それが、12月に入ってからわずか2週間ほどで約1万件に達した。

 個人が寄付するふるさと納税の年間上限額はその年の所得で変わる。そのため上限額が判明する年末に「駆け込み」納税が増える傾向にある。

 それでも市は申し込みを停止せず、返礼品の発送時期を「1~2カ月」から「5~6カ月」と延ばすことで注文の急増に対応しようとした。

 だが、その後も申し込みは増え続けた。12月26日に申し込みを中止したものの、結局その月だけで2万1504件になり、追いつかなくなった。

 市によると、切り落としは商品用に肉を切りそろえる際に出てくる余りの部分のため、大量に確保することができなかったという。

 「長崎和牛」は、5年に1度開かれる和牛五輪(全国和牛能力共進会)の12年大会で内閣総理大臣賞を受賞。昨年の大会でも好成績を収めるなど、定評がある。

 市ふるさと納税推進室の担当者は「諫早市を応援してくれたみなさまにご不快な思いをさせてしまい申し訳ありません」と謝罪。今後は、ふるさと納税を委託する業者との連携を密にし、注文が殺到した場合はすぐに市に連絡をするようにするという。

 「10月までに発送する予定だが、可能な限り前倒しして送りたい」と担当者。5月17日現在、1万3120件分の寄付者に届けることができていない。(岡田真実)

朝日新聞社

[ad_2]

Source link