海軍戦力の45%を無人戦力に置き換える韓国、武装タイプのXLUUVを披露

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韓国の釜山で開幕したMADEX 2023でハンファオーシャンが魚雷発射管を備えた「Combat XLUUV」を披露、中国やインドに続き武装タイプのXLUUVのなので多くの注目を集めている。

海外勢もUAV、UCAV、USV、UUVを持ち込んでアピール、この手の展示会で関心を集める話題は無人装備品に移行した格好

一般的に水中で活動する無人機は「UUV=Unmanned Undersea Vehicle(防衛省はUUVもUSVも一括に無人航走体と呼んでいる)」と呼ばれているが、数ヶ月の長期任務に耐えられる大型の水中無人機は「XLUUV」と呼ばれており、将来の水中戦で大きな役割りを果たすと考えられえているため各国が競うように実用化を進めている。

韓国の釜山で開幕したMADEX 2023でもXLUUVについて新たな発表があり、ハンファオーシャン(旧・大宇造船海洋)は魚雷発射管を備えた「Combat XLUUV」を披露、このXLUUVについてNAVAL NEWSは「船体の全長は23メートルで重量60トン、船体の側面に沿ってコンフォーマル・アレイ・ソナーが配置され、推進システムにはKSS-III Batch2から流用したAIP機関とリチウムイオン蓄電池の組み合わせが採用されている。2基の魚雷発射管からはLIG Nex1製のタイガーシャークを運用する可能性が高い」と報じているのが興味深い。

現在開発されているXLUUV(米国、英国、フランス、ロシア、中国、インド、日本、台湾、オーストラリア)の中で魚雷の運用を有するのは、今年2月のNAVDEX 2023(UAE)で中国が披露したXLUUV(魚雷発射管を4基搭載)とインド国防省が4月末に開発を指示したXLUUV(最大全長50m/総重量300トン未満)だけで、フランスがテスト中のOUDDはISR任務向けの設計だが、船体下部にはF21重魚雷を収納できるサイズのミッションベイを備えており、他のXLUUVは今のところ非武装=ISR任務向け(米Orcaは機雷の運搬を想定)という位置づけだ。

そのためCombat XLUUVは注目を集めており、ハンファオーシャンはNAVAL NEWSに対して「防衛事業庁から受注したXLUUVの概念研究は年内に終える」と話しているが、他にも「GHOST Commander」と呼ばれる無人システム(UAV、UCAV、USV、UUV、XLUUV)の母艦も披露、現代重工業も無人戦力を統制する専用艦艇(HXC-23)を、LIG Nex1も武装タイプのUSV「海劍シリーズ」に加えUUVやUAVを展示して韓国海軍の将来コンセプトを実現するためのアイデアや技術力をアピールしている。

米海軍はUnmanned Surface Vessel Division One=USVDIV1と呼ばれる無人水上艦の運用や統合を専門に扱う司令部を昨年5月に創設、2045年までに150隻の無人水上艦で構成されるゴースト・フリート(幽霊艦隊)を建設する予定だが、韓国海軍も無人戦力を本格的に取りれるため3つのナンバー艦隊の内1つを「無人艦隊」に置き換える大規模な再編計画を行う予定だ。

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新たに創設される海上無人艦隊司令部は無人水上艦(USV)、水中無人機(UUV)、無人航空機(UAV)で構成され、海軍戦力の1%に過ぎない無人戦力を2025年頃までに9%、2030年頃までに28%に引き上げ、2040年頃までに海軍戦力の45%を無人戦力に置き換える予定で、戦力構造の変更に伴い海軍の人員に占める徴兵比率も37.1%から20%に低下=大幅な省力化が達成できると主張している。

今後の装備調達における有人装備品の割合は減少し、無人装備品の割合が増加するのが確実視されているため、この手の展示会で関心を集める話題も有人装備品から無人装備品に移行した格好だ。

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※アイキャッチ画像の出典:MADEX

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