西海に福島の50倍のトリチウムを排出する中国と手を取り合って日本の放流水に反対する共に民主・李在明代表【6月9日付社説】

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西海に福島の50倍のトリチウムを排出する中国と手を取り合って日本の放流水に反対する共に民主・李在明代表【6月9日付社説】

(写真:朝鮮日報日本語版)

【写真】訓示? 10枚分の原稿を読むケイ海明・駐韓中国大使

 野党が原発放流水に反対するために中国側と手を握るのは一言で言えばナンセンスだ。中国に55基ある原発はそのほとんどが韓国西海のすぐ対岸にある中国の東海岸に集中している。ここから排出されるトリチウムの量は福島原発からの排出量の50倍に達する。福島放流水が太平洋を一周して4-5年後に韓国近海に到達する頃には、トリチウムの濃度は通常の海水の17万分の1にまで希釈されるという研究結果もある。これに対して中国から放流されるトリチウムは水深が浅い西海にそのまま流されている。原発の放流水が問題なら、日本ではなく中国の方に先に徹底した浄化処理を求めるべきだ。

 李代表は今月3日に釜山で行われた集会で「韓国の漁業関係者は全員死ぬ」と訴えた。これに対して韓国水産業経営人中央連合会は6日から「韓国の水産物は安全だ。一部の扇動家たちによる間違った情報やフェイクニュースを徹底して見極め、落ち着いて対応してほしい」と呼び掛けている。汚染水問題後、最近は魚の卸売価格が1キロ当たり1万4000ウォン(約1500円)から8000ウォン(約860円)にまで下落したという。漁業関係者を窮地に追い込んでいるのは共に民主党ではないのか。

 共に民主党がこれら一連の行動に乗り出す理由は、党大会での贈収賄事件や金南局(キム・ナムグク)議員による異常な暗号資産投資疑惑などから国民の目をそらすためだ。しかし韓国国民は狂牛病事態をすでに経験しているため、同じことは繰り返されないだろう。何よりも共に民主党と李代表の恐怖マーケティングは漁業関係者の激しい反発を呼び起こしている。

 福島放流水が最初に到達する場所はアラスカで、その次は米国の西海岸だ。本当に問題があるなら米国がじっとしているだろうか。同じ党内からさえ「共に民主党はデマ政党になった」という嘆きが出るほど、この党は科学的な事実や合理性などとはほど遠いレベルに落ち込んでしまった。

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