止まらないロシア軍のミサイル攻撃、既に6月の発射数は100発以上

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ロシア軍は5月に計593発ものミサイルをウクライナに撃ち込んだが、6月も5月に劣らないペース(9日時点で119発)でミサイルを撃ち込み続けており、首都以外でミサイル攻撃の被害が目立つようになってきた。

ロシアのミサイル生産量を考えるとミサイル攻撃が止まっても良い頃なのだが、、、

ロシア軍は5月に計593発ものミサイルをウクライナに撃ち込んだが、6月も5月に劣らない攻撃ペースが維持されており、ウクライナ空軍は9日「軍事施設や重要なインフラを攻撃するためロシア軍は16機のShahed-136を南方から、カスピ海上空のTu-95MSから6発のKh-101/555を発射、ウクライナ軍はShahed-136を10機、Kh-101/555を4機撃ち落とした」と発表。

ロシア軍によるウクライナへのミサイル攻撃(無人機を含む)
2022.09 Shahed-136×26機(24機)
各種ミサイル×5発(4発)
09月の総発射数×31
09月の総撃墜数×28
2022.10 Shahed-136×244機(236機)
各種ミサイル×230発(149発)
10月の総発射数×474
10月の総撃墜数×385
2022.11 Shahed-136×63機(62機)
各種ミサイル×184発(134発)
11月の総発射数×247
11月の総撃墜数×196
2022.12 Shahed-136×99機(94機)
各種ミサイル×261発(186発)
12月の総発射数×360
12月の総撃墜数×280
2023.01 Shahed-136×108機(108機)
各種ミサイル×96発(75発)
01月の総発射数×204
01月の総撃墜数×183
2023.02 Shahed-136×45機(40機)
各種ミサイル×142発(79発)
02月の総発射数×187
02月の総撃墜数×119
2023.03 Shahed-136×89機(71機)
各種ミサイル×79発(38発)
03月の総発射数×168
03月の総撃墜数×109
2023.04 Shahed-136×71機(60機)
各種ミサイル×23発(21発)
04月の総発射数×94
04月の総撃墜数×81
2023.05 Shahed-136×408機(369機)
各種ミサイル×185発(154発)
05月の総発射数×593
05月の総撃墜数×523
2023.06
01 イスカンデルM×7(7)、イスカンデルK×3(3)
発射数×10
撃墜数×10
02 Shahed-136×21(21)、Kh-101/Kh-555×15(15)
発射数×36
撃墜数×36
03 地元当局も現地メディアも「ドニプロ郊外に弾道ミサイルが着弾して20人が負傷とした」と発表しているが、ウクライナ空軍は攻撃の詳細を発表していない。 発射数×不明
撃墜数×0
04 Shahed-136×8(6)、Kh-101/Kh-555×6(4)、クロピヴニツキー近くの飛行場に巡航ミサイルが2発着弾
発射数×14
撃墜数×10
06 Kh-101/Kh-555×35(35)
発射数×35
撃墜数×35
08 Kalibr×2(0)、現地メディアはチェルカッスイ州に2発の巡航ミサイルが着弾して工場に被害が出たと報じている。
発射数×2
撃墜数×0
09 Shahed-136×16(10)、Kh-101/Kh-555×6(4) 発射数×22
撃墜数×14
ロシア軍の総発射数:2,477発、ウクライナ軍の総迎撃数:2,004発

6月にロシア軍がウクライナに撃ち込んだミサイルの数は既に119発(内105発)に達しており、このペースが続くなら6月のミサイル発射数は300発以上になる見込みで、特に興味深いは巡航ミサイルによる地方都市への攻撃が貫通している点だ。

パトリオットシステムが配備されている首都は弾道ミサイルの攻撃も完璧に防いでいるが、地方都市は弾道ミサイルだけでなく巡航ミサイルの攻撃が貫通しているため、S-300やBukで使用する迎撃弾が減少もしくは尽きている可能性がある。

止まらないロシア軍のミサイル攻撃、既に6月の発射数は100発以上

出典:Командування Повітряних Сил ЗСУ

流出した2月23日付の資料には「高度6,000mまでをカバーする防空システムの89%はSA-11(Buk/50基/迎撃弾の在庫は113発)とSA-10(S-300/38基/迎撃弾の在庫は421発)で構成され、迎撃弾の消耗は月平均69発と180発なので、2023年3月までにSA-11の迎撃弾が、2023年5月までにSA-10の迎撃弾が完全に枯渇する」と指摘していた。

これに対応する行動方針は3つに分かれており、3ヶ月以内の短期的な対応は「迎撃弾の節約=交戦範囲の限定」「同国国やパートナー国からの迎撃弾を調達」で、6ヶ月以内の中期的な対応は「NASAM、IRIS-TSL、ホークなどの供給」「FrankenSAMと命名されたプログラムの促進」「非活性化された地対空ミサイルの修理デポを開設」で、9ヶ月以内の長期的な対応は「NATO規格の防空システムの提供」「統合されたデジタル防空ソリューションの提供」だ。

止まらないロシア軍のミサイル攻撃、既に6月の発射数は100発以上

出典:Telegram経由

この資料が本物なら現在は「中期的な対応」に差し掛かっており、そろそろホークシステムの供給が始まっていても不思議ではなく、資料に記載されていた謎の防空システム「FrankenSAM」も実用化に近づいているかもしれない。

どちらにしてもウクライナで繰り広げられているミサイルと迎撃弾の消耗戦は「ロシアの供給能力」と「西側諸国の供給能力」の勝負で、もし消耗戦にロシアが勝利すればウクライナのA2ADは機能しなくなる=ロシア空軍機による航空作戦の範囲が格段に広がり、逆にウクライナが勝利すればA2ADが機能し続けるためロシアは空軍戦力を封じられたまま戦うことを強いられる。

止まらないロシア軍のミサイル攻撃、既に6月の発射数は100発以上

出典:VoidWanderer/CC BY-SA 4.0

ウクライナが発表したロシアのミサイル生産量(Kh-101×月35発、Kalibr×月25発、キンジャール×月2発、イスカンデル×月5発)が正しいなら、もうミサイル攻撃が止まっても良い頃なのだが、、、

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※アイキャッチ画像の出典:Повітряні Сили ЗС України

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