[ad_1]
TBS NEWS DIG Powered by JNN
日本には今も死刑制度があり「絞首刑」が行われていますが、死刑に関する情報はほとんど明らかにされていません。執行の現場で何が起きているのか、そして死刑を免れた無期懲役囚たちはどんな心境で服役しているのか…独自の情報で迫ります。
【写真を見る】「だから生き抜く。絶対に外に出て死ぬ」 仮釈放が実現しない“マル特無期” 死刑を免れた男達の“生”への執念【報道特集】
■死刑囚 最期の言葉「お世話になりました」
周辺を威圧するように立つ巨大な建物、東京拘置所。全国100人余りの確定死刑囚のほぼ半数が収容され、“絞首刑”が厳然と行われている。しかしその実態は殆ど明らかにされていない。
1冊の短歌集。この中に死刑執行の様子を詠んだ短歌が入っている。
『朝寒の ともしび揺れる刑場に 神の子として死刑囚ありき』
作者は執行の責任者だった辻武司氏(仮名)だ。執行されるのは身代金目的で殺人事件を起こしたA死刑囚。
ある朝、辻氏は食事を終えたAの独房に行き『神父さんが用事があるそうだ』と他の死刑囚に気づかれないように声をかけた。Aは逮捕後、精神的な安らぎを求めてキリスト教の洗礼を受けていた。
辻武司氏(仮名)
「全然取り乱すことはなかったですね。顔がちょっと紅潮したような記憶があります」
刑場にAと神父、2人が歌う賛美歌が響いた。
辻氏
「よどみなく歌ってましたね。神の元に行くという気持ちでいたんじゃないですかね」
お茶と最中(もなか)、それに煙草が勧められた。
辻氏
「煙草をうまそうに吸っていましたね。最中(もなか)という字を見て『最中(さいちゅう)と書くんですね。私は死刑執行の“最中”』というようなことを言ったんです」
『包み紙に書かれし最中(もなか)の文字見て刑執行の最中(さなか)とつぶやく』
1メートル四方の踏み板の上でAに頭巾が被せられ首に太い縄が巻かれた。刑務官3人が同時にボタンを押した。踏み板が外れAの体が4メートル下に落ちていく、とその瞬間、信じられないことが起きた。
辻氏
「『お世話になりました』というのが耳に残っています。(今でも聞こえますか?)残ってますね」
[ad_2]
Source link