ウクライナ軍、敵が簡単に諦めて引き下がらないことを理解すべき

[ad_1]

ウクライナのマリャル国防次官は「敵が簡単に諦めて引き下がらないことを理解し、非常に厳しい戦いに備えておく必要がある。何km前進できたか、どれだけ拠点を解放したかで成功を測るべきではない」と語り、反攻作戦が始まったばかりであることを強調した。

反攻作戦の開始から2週間程度で「(反攻作戦が)成功か失敗か」を論じるのは不可能

ウクライナ軍の反攻作戦が開始(6月5日頃)されてから2週間以上が経過、ザポリージャ方面ではロブコベとプヤティハツキーを、南ドネツク方面ではレヴァドネ、ノヴォダリフカ、ネスクチュネ、ストロジェベ、マカリフカ、ブラホダトネを解放することに成功したものの、ウクライナ軍の前進は予想通りロシア軍の強固な抵抗に直面して「メートル単位の戦い」を強いられている。

ウクライナ軍、敵が簡単に諦めて引き下がらないことを理解すべき

出典:GoogleMap ザポリージャ州の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

マリャル国防次官は反攻作戦の現状について19日「敵が(防衛を)簡単に諦めて引き下がらないことを理解し、非常に厳しい戦いに備えておく必要がある。実際のところコレが今起きている。ウクライナ軍の成功は作戦上の課題があるため、何km前進できたか、どれだけ拠点を解放したかで測るべきではない」と語り、現地メディアは「敵の抵抗が強力なため南部で前に進むのが困難だ」と報じているが、マリャル国防次官は「最大の戦果はまだこれからだ」と付け加えているのが興味深い。

ウクライナ軍の反撃は「ロシア軍が準備した強固な防衛ライン」の手前で行われており、今後のザポリージャ方面は「防衛ライン突破をかけた戦い」に発展する可能性が高く、南ドネツク方面は準備された防衛ラインまでロシア軍を押し戻すのに時間がかかるだろう。

ウクライナ軍、敵が簡単に諦めて引き下がらないことを理解すべき

出典:GoogleMap 南ドネツクの戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

ロシア軍が支配するヘルソン州、ザポリージャ州、ドネツク州、ルハンシク州には塹壕、龍の歯、防御施設で構成された陣地が何重にも張り巡らされているため、ハルキウ反撃で見せたような「短期間の快進撃」を今回の反攻作戦に期待するのは酷な話だ。

どちらかというと今回の反攻作戦は「バフムート郊外に迫るロシア軍との戦い」の逆バージョンで、この過程でウクライナ軍が損失を被るのは当然であり、準備された防衛ラインを力押しで突破して「どこまでアゾフ海まで近づけるか=メリトポリ、ベルジャンシク、マリウポリを経由する陸上輸送の大動脈を脅かせるか」が焦点といえる。

ウクライナ軍、敵が簡単に諦めて引き下がらないことを理解すべき

出典:ウクライナの戦況/管理人作成(クリックで拡大可能)

もしウクライナ軍が物理的(もしくは限りなく近づく)にアゾフ海沿いの陸上輸送ルートを切断し、クリミア大橋の破壊に成功すればヘルソン州、ザポリージャ州、クリミアに展開するロシア軍部隊への補給が困難になり、ロシア軍がヘルソン市を放棄してドニエプル川の対岸に撤退した状況を再現できるだろう。

逆を言えば反撃が陸上輸送ルートに届かないままクリミア大橋を破壊しても効果が中途半端になるため、ウクライナ軍的に反攻作戦のゴールはメリトポリ(もしくはベルジャンシクかマリウポリでもOK)解放で、ここまで前進するには相当時間がかかるはずだ。

ウクライナ軍、敵が簡単に諦めて引き下がらないことを理解すべき

出典:Telegram経由

反攻作戦の開始から2週間程度で「(反攻作戦が)成功か失敗か」を論じるのは無理があり、腰を据えて戦況を観察する必要がある。

ザポリージャの戦い、ウクライナ軍がプヤティハツキー解放を発表
ザポリージャの戦い、ウクライナ軍がロブコべに続きプヤティハツキーを確保か
ザポリージャと南ドネツクの戦い、ロシア側が予備部隊を投入して反撃か
南ドネツクの戦い、ウクライナ軍がマカリフカで国旗を掲げる映像を公開
南ドネツクの戦い、ウクライナ軍がノヴォダリフカ解放を発表
南ドネツクの戦いでウクライナ軍が前進、今度はマカリフカ解放を発表
南ドネツクの戦い、ウクライナ軍がブラホダトネに続きネスクチュネを解放
南ドネツクの戦い、ブラホダトネ解放に続き複数拠点の確保に成功か
南ドネツクの戦い、ウクライナ軍がブラホダトネの解放に成功

 

※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ

[ad_2]

Source link