「母親になって後悔」学術書としては異例のヒット 世界中が共感した「あるべき姿の押しつけ」、一方で批判も

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「母親になって後悔してる」が日本でも話題のイスラエルの社会学者、オルナ・ドーナトさん

 日本を含む世界10数カ国で出版されると「タブーを打ち破った」「利己的だ」などと賛否両論が巻き起り、大きな話題に。日本語版を手がけた新潮社によると、女性向けの本と思いきや、実は、男性の読者も多いと言う。

 ドーナトさんは、オンラインのインタビューでこう強調している。「社会から、あるべき姿を押しつけられ、苦しんでいる人は多く、世界的な課題。多様な選択肢や生き方を認め合える社会になるべきだ」(共同通信=山口恵)

 ▽親になったことで生まれる、現在進行形の苦しみ

 ドーナトさんは、2003年ごろからイスラエルで、「親になることを望まない男女」に関する研究を始めた。ドーナトさん自身も、子どもを持たないと明言しているが、調査中、ある人から投げかけられたこんな言葉が、頭にこびりついて離れなかった。

「母親になって後悔」学術書としては異例のヒット 世界中が共感した「あるべき姿の押しつけ」、一方で批判も

「母親になって後悔してる」の表紙

 断定的な物言いに違和感を覚えた。だが、本当にそうなのだろうか。反対に、親になったことを後悔するケースだってあるのではないか。さらに、そうした声はこれまで、社会によって「ないもの」とされてきたのではないか…。そんな思いが今回の本につながった。

 ドーナトさんによると、イスラエルでは子どもを持つ事が強く推奨されており、女性が子どもを3人ほど産むことは「当たり前」。子どもを持たない人は、こんな批判を陰に陽に受けがちだという。「人生の重要なことを成し遂げていない」「子供じみている」。そのせいで、居場所のなさを感じる人も多い。

 さらに「子どもがいないと、老後が大変だよ」と言われることも多いのだという。日本でも似たことを言われた経験のある人は決して少なくないはずだ。「こうした昔ながらの認識が変わらない限り、女性らの苦しみは続くのではないか」とドーナトさんは感じている。

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