藤井聡太棋聖が七冠獲得後初黒星 タイトル初挑戦の佐々木大地七段に敗れシリーズ成績は1勝1敗のタイに/将棋・棋聖戦五番勝負第2局

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藤井聡太棋聖

【映像】佐々木七段が藤井棋聖に勝利した棋聖戦第2局

 藤井棋聖が佐々木七段の主力戦法「相掛かり」に敗れ、七冠後初めての黒星を喫した。藤井棋聖が先勝して迎えた第2局は、兵庫県洲本市の「ホテルニューアワジ」が舞台。美しい紀淡海峡を一望できる対局場で、佐々木七段と盤を挟んだ。本局は佐々木七段の先手で相掛かりの出だしに。今季の挑戦者決定トーナメントを勝ち上がる原動力となった得意戦法とあり、藤井棋聖は序盤から持ち時間を投入して読みを深めていた。

 銀の踏み込みから、先に攻め合いを仕掛けたのは佐々木七段。藤井棋聖は絶妙なバランス感覚で形勢を保ちながら中盤戦を展開していった。持ち時間を慎重にコントロールして藤井棋聖との間合いを取った佐々木七段は、ペースを掌握。本格的な終盤戦を前に残り時間10分を切った藤井棋聖だったが、飛車を重ね打ちして佐々木七段に揺さぶりをかけていった。

 どんな劣勢からも逆転勝利への道筋を見つけてきた藤井棋聖。本局でも先手玉目掛けて猛攻を仕掛け形勢を押し戻してみせた。しかし、受けに回っていた佐々木七段が斬り合いを決断し、桂打ちで先手玉の退路を塞ぐと中央地点への角打ちで再び逆転。白熱の終盤戦で必死の粘りを見せた佐々木七段に対し、藤井棋聖はがっくりと肩を落としたのちに静かに投了を告げた。

 本局に勝利しタイトル戦初勝利を飾った佐々木七段は、「終盤のやや良いところで間違えてしまって敗勢にしてしまい、最後“拾った”、というような勝ち方だった。ストレート(決着)は回避できて良かった。次は後手番なので、しっかり準備して熱戦にできるように頑張りたい」とコメント。七冠獲得後、初めて黒星を喫した藤井棋聖は、「序盤からバランスのとり方が難しい将棋だった。本局は中盤戦ではっきり苦しくしてしまった。最後の最後、一瞬良くなったところがあったかなと思いましたが、ずっと苦しかった。(角打ちが)素晴らしい手でうまく切り返されて負けにしてしまった。次は競り合いにできるように頑張りたい」と話し、次戦に視線を向けていた。

 この結果、シリーズ成績はともに1勝1敗のタイに。第3局は7月3日に静岡県沼津市の「沼津御用邸東附属邸学問所」で予定されているが、その間の6月28日は“八冠ロード”の王座戦挑戦者決定トーナメントで羽生善治九段(52)との準決勝が予定されている。さらに7月からは、本シリーズと同じく佐々木七段を挑戦者に迎える王位戦七番勝負も開幕。全八冠制覇のためには自身が保持するタイトル防衛も重要とあり、今後の一戦一戦からも引き続き目が離せない。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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