米FTC、5400億円制裁金の和解承認 報道 フェイスブック情報流出で 


フェイスブックのロゴ(AP)

 【ワシントン=塩原永久】米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は12日、米交流サイト大手フェイスブックの個人情報流出問題で、米連邦取引委員会(FTC)が、フェイスブックに約50億ドル(5400億円)の制裁金を、支払うよう求めることを承認したと報じた。FTCの制裁金として過去最高額という。

 FTCは、フェイスブックから最大約8700万人の個人データが英データ分析会社に漏洩(ろうえい)し、昨年発覚した問題を中心に調査していた。同紙によると、FTCの5人の委員のうち、共和党系の3人が賛成。民主党系2人は、より厳しい制裁条件を求めて反対した。

 制裁金の支払いを含めたフェイスブックとFTCの和解案は、米司法省の審査を経て最終確定する。利用者情報の扱いに関する規制強化も和解条件に含まれる見通し。ロイター通信は早ければ来週にも内容が公表されると伝えた。

 フェイスブックは以前、FTCとプライバシー保護の強化で合意したが、その後に英社への情報流出問題が表面化。FTCは巨額の制裁金を科すことにしたという。これまでの最高額は米検索大手グーグルに対する2250万ドルだった。



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