ロシア軍〝三重苦〟で機能不全 司令機撃墜、内部分裂、ワグネル解体 軍総司令官ら30人が「ワグネルVIPメンバー」との情報も

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ロシア軍〝三重苦〟で機能不全 司令機撃墜、内部分裂、ワグネル解体 軍総司令官ら30人が「ワグネルVIPメンバー」との情報も

ロシア国旗

【写真】モスクワのクレムリンでの式典に出席した時のスロビキン司令官とプーチン大統領

ワグネルが24日、ロシア領内を進軍した際、空中での司令部機能や無線中継を担うロシア軍機「イリューシン22M」を撃墜していた可能性を英国防省が指摘した。同機はウクライナ攻撃の指揮で重要な役割を果たしており、「空と陸の作戦に悪影響を及ぼす」と分析する。輸送機や複数のヘリも撃墜され、10人以上の乗組員が死亡したとの情報もあり、「士気を下げることは間違いない」とする。

ロシア軍の分裂状態も露呈した。米CNNは29日、拘束情報があるスロビキン航空宇宙軍総司令官ら少なくとも30人の高官がワグネルの「秘密のVIPメンバー」だと報じた。米ブルームバーグは、スロビキン氏が軍の捜査部門に数日、事情聴取されたと伝えた。米シンクタンクの戦争研究所は、軍の指揮系統に影響が広がっていると分析した。

ウクライナの激戦地で戦闘を担ってきたワグネルをめぐっては、プーチン政権が国費の支給を打ち切るなど解体の方針で、大型兵器の引き渡しも迫っている。

ウクライナのゼレンスキー大統領は28日、ワグネルが今もウクライナ東部ルガンスク州にいると述べた一方、べラルーシが戦闘員受け入れを表明したことについては「脅威にならない」と述べた。

ウクライナのマリャル国防次官は29日、東部・南部の3方面で作戦を継続し「成功を収めている」と述べた。南部ザポロジエ州ベルジャンスク方面に向けて1・3キロ前進したと通信アプリに投稿した。

元陸上自衛隊東部方面総監の渡部悦和氏はワグネルの反乱について、「中途半端に終わり、ほとんど影響はない。ウクライナ軍は粛々と戦略を進めるだろう」と話す。

南部クリミア半島と本土のヘルソン州を結ぶチョンガル橋であった22日の攻撃には、英国が供与した空中発射型巡航ミサイル「ストームシャドー」が使われたとみられる。

渡部氏は「クリミアとへルソン州の分断作戦だ。ザポロジエ州のメリトポリやベルジャンスク、ドネツク州マリウポリ方面の攻撃もみられたが、ロシア本土からの補給の動脈である陸上の兵站(へいたん)線を分断し、へルソン州やザポロジエ州のロシア軍部隊を弱体化していく狙いだろう」と分析する。

欧米の軍事支援も重要さを増している。米国製の「F16」戦闘機については欧州で夏にもパイロットの訓練が始まり、終了までに半年かかる見込みだ。ウクライナは、ドイツに空中発射型長距離巡航ミサイル「タウルス」の供与も要請している。

前出の渡部氏は「ロシア軍の補給路が絶たれるなど条件がそろえば、ウクライナ軍は後方の主力を投入して11月末をリミットにザポロジエ州とへルソン州の奪還、その後クリミア奪還を目指すだろう。F16は年内に間に合わないので、代替の航空戦力としてストームシャドーや長距離無人機を用いる可能性もある。ミサイルはタウルスのほか、地対地ミサイル『ATACMS』の米国からの供与も待たれるところだ」と指摘した。

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