『ドラクエ』の「必要ないアイテム」といえば? 「持ってるのなんかイヤ」


ツボの中身をにぎってビックリ!?

『ドラクエ』の「必要ないアイテム」といえば? 「持ってるのなんかイヤ」

『ドラゴンクエストIV』(画像は同作のスマートフォンアプリ用) (C)1990, 2014 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.

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 まったく使い道のないアイテムや、使えないわけではないけれど期待されているほどには強くなく、ガッカリしてしまう装備まで、歴代「ドラクエ」のいらないアイテムをご紹介します。

 いらないアイテムと言って、おそらくたくさんの人が頭に浮かぶであろうものが「うまのふん」ではないでしょうか。初登場は『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』でした。

 勇者と呼ばれる人物は、村に置いてあるツボなどを勝手に物色していく癖があることはみなさんご存じの通りですが、その際になぜかうまのふんが入っていることがあるのです。つぼに手を入れて握りしめたものが糞だなんて、リアルに考えたらゾッとします。もしかしたら、好き勝手荒らされている村人たちからの嫌がらせだったりするのでしょうか。

 登場した『ドラクエ4』では本当に使い道のないただの面白アイテムでしたが、『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』で錬金窯が登場すると、錬金の材料として役割を持つこととなります。

 なんのために存在するのか全く分からないうまのふんとは違い、ストーリーに絡んでいるけれど、いらないアイテムというのもあります。それが『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』の「イブールの本」でした。イブールというのは、『ドラクエ5』に登場する大魔王ミルドラースの部下であり、光の教団という宗教組織の教祖として人びとを騙していたモンスターの名前です。

 この本は光の教団信者である女性から3000ゴールドで購入することができますが、どうやら内容はイブールによる光の教団の教えについての本らしく、攻略上役に立つことはありません。そもそも光の教団といえば、主人公を10年間もの間奴隷としてこき使っていた組織であり、その教祖の本をお金を出して買うなんて、ばかばかしいと思う人も居たことでしょう。

 最後に紹介するのは、使えないわけではない、というか実際使っていた人も多いと思われる武器です。しかし、ただガッカリさせられてしまって、いらない武器扱いを受けることもあるのが『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』に登場する「パパスのつるぎ」でした。主人公の父親・パパスが使っていた剣で、少年としてスタートした主人公が成長し、青年になった時に手に入れることができます。

 少年時代を一緒に過ごしたベビーパンサーが守るように持っていてくれて、なかなかグッと来るところではありますが、この剣、実はそんなに強くはないのです。まもなく立ち寄った町で、もっと強い剣が売られていることに気が付くことでしょう。

 もっとも、特別強くはないものの、手に入れた時点で順当な強さの装備であるため、「新しい武器買いたいけど……お金がもったいないからパパスのつるぎで我慢するか」というような、父の形見にしてはガッカリな扱いを受けるのでした。

 うまのふんやイブールの本など、攻略としては全くいらないアイテムですが、いらないところが逆にゲームの物語にユーモアを添えているのは面白いところですね。「ドラクエ」にはいらないアイテムが必要なのかもしれません。

田下広夢



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