バイデン大統領、クラスター砲弾提供は弾薬不足解消までの一時的な措置

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バイデン大統領は「この戦いは兵站の戦争なのにウクライナ人は弾薬を使い果たし、我々も弾薬不足に陥っている」と説明し、クラスター砲弾の提供は「155mm砲弾が安定供給できるまでの一時的な措置に過ぎない」と述べた。

クラスター砲弾はウクライナの主権が及ぶ範囲で使用されるため、提供国と使用国の双方で合意が成立しているなら第三者が口を挟む余地はない

CNNのインタビューに応じたバイデン大統領は「この戦いは兵站の戦争なのにウクライナ人は弾薬を使い果たし、我々も弾薬不足に陥っている。そのため国防総省の勧告に受け入れ、155mm規格の榴弾砲や自走砲と互換性があるクラスター砲弾(DPICM)の移転を承認したが、155mm砲弾の安定供給が出来るまでの一時的な措置に過ぎない」と述べ、最も重要なのはロシア軍を止める武器をウクライナ人が持っているかどうかで「彼らにはクラスター砲弾が必要だった」と付け加えている。

バイデン大統領、クラスター砲弾提供は弾薬不足解消までの一時的な措置

出典:Генеральний штаб ЗСУ

複数の子弾を内包したクラスター砲弾は1発で制圧できる「地表の範囲」が単一弾頭の砲弾と比較して5発分以上と言われており、米軍在庫には300万発近いクラスター砲弾が保管されているため、これを一時的にウクライナへ与えることで155mm砲弾の消耗を抑制し「砲弾の増産が軌道に乗るまでの時間を稼ぐ」という意味だ。

レズニコフ国防相はEU加盟国に宛てた書簡の中で「利用可能な砲弾の数に制限がなければウクライナ軍の砲兵部隊は1ヶ月間に56.4万発の砲弾を使用できる。我々の計算では戦闘任務を成功させるのに最低でも月36.6万発の砲弾を必要としているが、供給不足のため砲兵部隊は発射可能な砲弾量の20%分しか使用しておらず、これはロシア軍が使用する量の1/4だ」と訴え、EUに月25万発の砲弾供給を要求したことがある。

バイデン大統領、クラスター砲弾提供は弾薬不足解消までの一時的な措置

出典:U.S. Army Photo by Dori Whipple, Joint Munitions Command

恐らくウクライナは月11.1万発を米国に要求している可能性が高いのが、肝心の砲弾生産量は月1.4万発しかなく、約半年で生産量を月2.4万発まで引き上げたものの月11.1万発には程遠く、月9万発の生産が達成されるのは2025年頃の予定なので、備蓄に眠るクラスター砲弾の活用に踏み切ったのだろう。

因みにクラスター爆弾の保有や製造を禁止するオスロ条約に米国もウクライナも署名しておらず、クラスター砲弾の輸送ルート=ポーランドも同条約に署名していないため、クラスター砲弾の輸送や使用に法的な問題は存在せず、そもそもウクライナの主権が及ぶ範囲で使用されるため、提供国と使用国の双方で合意が成立しているなら第三者が口を挟む余地はない。

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※アイキャッチ画像の出典:President Biden

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