【独自】病院の送迎車が90歳患者を車内に置き去り 車内温度34度、1時間後に発見「気を失っていた」

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縦に車椅子2台を乗せられる送迎車。女性は前方にいたという=福岡県朝倉市

【写真】女性が置き去りにされた送迎車。窓ガラスが黒く車内が見えにくい

 患者の女性は朝倉健生病院近くの老人ホームに入居し、人工透析のため週3日通院している。

 置き去り事案が発生したのは、6月27日。

 通常、送迎車が到着する午後2時半~3時半ごろを過ぎても女性が戻らないことを心配した老人ホームの職員が、午後3時50分ごろに病院に電話で連絡。病院職員が、院内の駐車場に止めてあった送迎車内に取り残されていた女性を発見し、保護した。

 女性は汗をかいていたが、診察したところ「体調に問題はなかった」という。日頃から車椅子を使用しており、自ら立つことはできず、携帯電話も持っていなかった。関係者によると、女性は保護された後に涙ぐみ、「車内のことは気を失っていて覚えていない」と話した。置き去りにされた時間は約1時間15分で、発見時の車内温度は34度に達していた。

 送迎車は、後部に車椅子2台を乗せられるワゴンタイプ。この日は、女性を含む車椅子の2人を別々の施設に送る予定で、午後2時半ごろに病院を出発したものの、70代の運転手の男性が別の1人だけを送り届けて約10分後に病院に戻り、女性を残してドアに鍵をかけていた。病院によると、運転手の男性は「送るのを失念した」と話し、自宅待機指示を受けた後に依願退職した。患者や家族には事務長らが謝罪したという。

 朝倉健生病院側は、取材に対し「女性の体調に問題がなかったため、保健所への報告義務はない」との認識を示し、院内で再発防止策を検討したと説明した。福岡県医療指導課は、病院に聞き取りを行ったと明らかにした上で、「管轄地域の医療機関を対象に、同様のことが起きないよう注意喚起を検討したい」としている。

 (仲山美葵)

西日本新聞

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