上層部批判のロシア軍司令官、解任される 前線の惨状訴え


上層部批判のロシア軍司令官、解任される 前線の惨状訴え

ウクライナ南部でロシア軍部隊を指揮していたイワン・ポポフ少将(写真)は、軍上層部に前線の惨状を伝えたところ解任されたと表明した。ロシア国防省による6月の提供写真。(2023年 ロイター)

ロシアの議員で元軍司令官のアンドレイ・グルリョフ氏がポポフ氏の音声メッセージを公開した。

ポポフ氏は「ウクライナ軍は前線でロシア部隊を突破できなかったが、ロシア軍の上官がわれわれを後方から攻撃し、最も困難で緊迫した局面で悪質にも軍を切り捨てた」と批判。大砲や偵察の不足でロシア兵が死亡していると主張した。

ポポフ氏のメッセージがいつ録音されたかは不明。同氏の居場所も分かっていない。ロシア国防省は解任についてコメントしていない。

ロシアでは民間軍事会社ワグネルが武装反乱を起こしたばかり。ポポフ氏の音声メッセージが本物であれば、ロシア軍内部に不満が残っていることを意味する。

ロシアの国営テレビは13日の主要ニュース番組でポポフ氏の発言を報じていないが、有力紙コメルサントは同氏の発言を伝えた。



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