オーストラリアがドイツへの逆輸出に成功、豪州製ボクサーを独陸軍に供給

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オーストラリアとドイツは噂されていた「豪州製ボクサーの輸出(100輌以上)で合意した」と発表、この取引に署名したアルバニージー首相は「ドイツへの輸出は豪防衛産業にとって史上最大の取引であり、豪経済に10億ドル以上の価値をもたらす」と述べた。

ドイツへの逆輸出に成功したオーストラリア、ブリスベンにある製造拠点の雇用維持で大きな利益を獲得

オーストラリア陸軍はM113を更新するためドイツ製の多目的装甲車両「ボクサー」を採用、クイーンズランド州ブリスベンに開設された現地工場で211輌の生産が始まっているのだが、ドイツのヒッチラー国防次官と防衛装備品の輸出協議を行ったオーストラリアのコンロイ国防産業相は3月末「ドイツ軍向けのボクサー装甲車をブリスベンで製造し、これを国内の産業界が支援するという可能性に興奮している」と明かして注目を集めたことがある。

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要するに豪ブリスベンの製造拠点は豪陸軍向けの需要のためだけに設立されたのだが、ドイツ軍が発注した偵察戦闘車=ボクサーCRVの製造が舞い込む可能性があり、協議がまとまれば「最大128輌分の雇用が発生する」という意味だが、オーストラリアとドイツは10日「ドイツ陸軍向けに100輌以上の豪州製ボクサーを輸出することで合意した」と発表、この取引に署名したアルバニージー首相は「ドイツへの輸出は豪防衛産業にとって史上最大の取引であり、豪経済に10億ドル以上の価値をもたらす」と述べた。

因みに欧州のボクサー製造拠点は1,000輌以上のバックオーダー(ドイツ陸軍×128輌、リトアニア陸軍×218輌、英陸軍×623輌+オプション行使なら最大900輌の追加調達)を抱えている上、ウクライナ侵攻の影響で顧客から早期引き渡しを要求されている可能性が高く、伝統的な地上戦装備に対する需要の高まりに応じて新たな関心が集まっているため、ドイツ陸軍の3次発注分=ボクサーCRVを豪州の製造拠点に発注して欧州の製造拠点に余裕を持たせたいのだろう。

ライセンス生産とは言え「インド太平洋地域の国が製造する伝統的な陸上装備」が欧州に輸出されるという現象は、数年前なら到底考えられないことだったため非常に印象的な出来事と言える。

オーストラリア、国内で現地生産を行うボクサー装甲車をドイツに輸出か

 

※アイキャッチ画像の出典:Graham Robson-Parker/CC BY-SA 4.0

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