【参院選】増えない女性議員 背景に「票ハラスメント」も


女性議員の活動における年代別の課題

 写真撮影時の密着、夜の飲み会への呼び出し…。日本の女性議員の数は世界的にも少ないが、その要因の一つに票を持つ有権者からのハラスメント行為が指摘されている。昨年、候補者をできるだけ男女平等にすることを政党や団体に努力義務として課した「政治分野の男女共同参画推進法」が成立した。だが、今回の参院選(21日投開票)に立候補した370人のうち、女性候補は3割程度(104人)にとどまっており、「票ハラスメント」への対策は急務となっている。(小川原咲、北野裕子)

■むげにできず

 「はい、これ飲んで」

 近畿地方の50代のある女性市議は、自身が主催するビアパーティーで、支援者の男性が口を付けたおちょこに酒を入れて手渡された。気分はよくなかったが、支援者ということもあり、「涙をのんで応じた」という。

 また40代の国会議員の女性は、所属する政党の会合で記念撮影の際、支援者の男性に過度に体を密着された。女性の秘書は「議員が嫌そうな顔をしていたら、『それはアウトです』と冗談めかして止める」としつつも、「支援者なのでむげにできない部分もある」ともらす。

 このほか、女性議員らでつくる団体には「俺は100票もっている」と言い寄り、近づく男性や、夜の飲み会へ呼び出すといったケースも報告されている。

 内閣府が平成29年に全国の女性地方議員約4千人に実施したアンケートによると、「女性として差別されたり、ハラスメントを受けたりする」と回答した議員は約3割、20~40代では4割に上った。一方で、所属議会でセクハラ防止などの研修や勉強会については「実施されていない」との回答が9割を占め、対策は「これから」なのが現状だ。

■悩み共有の場を

 若手女性議員の会「WOMAN SHIFT」代表で東京都台東区議の本目(ほんめ)さよさんは「女性議員の悩みを共有し、相談できる場を全国に広げたい」と話す。「肩を抱かれたら、回された腕を握手につなげる。たくさん票を持っているといわれても、真に受けなくてよい」と本目さん。「重要なのは有権者にどれだけ政策をみてもらえるか。ハラスメントをする相手ではなく、新たな票を探しにいくべきだ」と強調する。

 今回の参院選に合わせ、立候補者や職員らに対し、票ハラスメントなどへの対応をまとめたハンドブックを作成した政党も。担当者は「女性議員をただ擁立するのではなく、選挙中や当選後のケアなど環境面を整えていきたい」と話す。

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