「どうせ家で話せるわけない」知的障害者を10年虐待、副理事長による「無法地帯」 内部通報があったのに市役所は7年間認めず

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虐待があったとされる社会福祉法人「清陽会」の通所施設=5月、東京都府中市

 利用者の中には、この法人がそんな状態であると知らず、虐待を受けて心に深い傷を負った人もいる。報告書によると、元副理事長は恐怖で職員を支配し、「無法地帯」のような状態になっていた。一体、何が起きていたのか。(共同通信=市川亨)

 ▽息子の異変に気付いた親「何かおかしい」

 問題の社会福祉法人は「清陽会」。府中市で知的障害者の作業所2カ所(定員各30人)やグループホームなどを運営している。元々は、知的障害者の親の会が母体となって1989年に設立された法人だ。

 「何かおかしい」。知的障害と自閉症のある長男(26)が2017年から清陽会の作業所に通い始めた府中市の金成祐行さん夫妻は、長男の行動障害がだんだん激しくなっていくことを不審に感じていた。作業所でパニックを起こし、壁に穴を開けてしまうといったことがあった。

「どうせ家で話せるわけない」知的障害者を10年虐待、副理事長による「無法地帯」 内部通報があったのに市役所は7年間認めず

金成さんの妻が清陽会の通所施設とやりとりしていた連絡帳。法令で定められている個別支援計画が作成されていないことや、支援会議の開催を拒否されたことなどが記されている

 第三者委員会は、利用者の親や職員らに話を聞くなどして、2022年3月に報告書をまとめた。金成さんは当然、報告書を読めるものだと思っていたが、清陽会は「個人が特定される恐れがある」などとして、開示を拒否。2022年5月に金成さん夫婦と会った千田恵司理事長はこう説明していた。

 「心理的な虐待のみで、身体的な虐待はなかった」

 ところが、共同通信が報告書を入手して内容を確認したところ、すさまじい内容が記されていた。

 ▽すさまじい虐待の数々…利用者をビンタ「顔も見たくねえ」

 第三者委員会が認定した元副理事長による虐待は、次のような内容だ。

 ・約10年前、言うことを聞かない利用者をビンタした

 ・利用者の腕をねじるように暴行を加え、押し倒し、頬を手で押さえつけた。「どうせ家で話せるわけはないから大丈夫」などと発言した

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