藤井聡太竜王・名人、圧巻の3戦全勝 “年下”藤本渚四段との対戦に「指していて新鮮でした」/将棋・ABEMAトーナメント

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藤井聡太竜王・名人

【映像】現役最年少棋士・藤本四段との対局を振り返る藤井竜王・名人

 藤井竜王・名人が安定感抜群の指し回しで、チームの勝利をけん引した。第1試合では齊藤裕也四段(26)と藤本四段のプロ入り同期対決が実現。第1試合で渡辺明九段(39)、佐々木勇気八段(28)と順位戦A級所属のトップ棋士に勝利した勢いそのままに、藤本四段が斎藤四段の中飛車を破った。チームに勢いをもたらすべく、第2局は藤井竜王・名人が出陣。相手リーダーの千田翔太七段(29)との角換わり戦では難解な中盤戦が繰り広げられたものの、優勢になってからは素早くまとめて勝ちに一直線。130手で主将対決を制した。

 2回目の登場となったのは、チーム1-3のピンチで迎えた第5局。将棋ファン注目の藤本四段戦が実現した。現在20歳の藤井竜王・名人は、同じ2002年生まれの棋士に高田明浩四段(21)、伊藤匠六段(20)がいるものの、学年が下の棋士は現時点で藤本四段のみ。奨励会時代も被っていないため、「一応棋譜は見ているんですけど、本当に今日初めて顔を見たという感じです。これまでの将棋を見ていても、このルールの中でとても上手く指されているなという印象を持っています」と語り、初対戦に胸を躍らせていた。一方の藤本四段も「対戦できただけで非常に嬉しい。なんとか終盤の競り合いに持ち込めたらと思うので、その過程を見て頂ければ」と喜びをにじませながら対局場へと向かった。

 藤井竜王・名人の先手で始まった一局は矢倉模様の出だしに。藤本四段が銀を前線に繰り出し積極性を見せた。すぐに力戦へと発展し、藤井竜王・名人が端攻めから一歩抜け出すと、▲4六銀から▲5七金と中央に援軍を送って優勢を拡大。堅い陣形を活かして後手陣を圧倒し、117手で完勝を飾った。

 隙のない将棋で3つ下の新進気鋭棋士に貫禄を見せつけた藤井竜王・名人は、「序盤は時間も使ってしまって失敗気味だったんですけど、中盤以降攻めが繋がる形になってこちらの玉の堅さを活かす展開にできたのかなと思います。4六銀から5七金としてこっちの駒が良い形で使えたので、そのあたりは指せそうかなと思っていました」とコメント。藤本四段は「全く勝負にならなかった。今は勝てないな、という感じ。自分が感覚で指しているところを、藤井先生は感覚もそうですが圧倒的な読みで最善を指しているという感じで、自分と全く違うと思います。自分と差が歴然としているなというのを感じさせられました」と圧倒された様子だった。

 3回目の登場では、振り飛車党の西田拓也五段と対戦。公式戦では未だ対戦がなく、奨励会三段リーグで黒星を喫した以来の対局となった。三間飛車の一局は、飛車交換から激しい戦いが起こり藤井竜王・名人が細い攻めを繋げて82手で勝利を手にした。

 これまでに個人戦・団体戦を合わせて4連覇の偉業を達成したものの、前年度はまさかの予選敗退。今期初戦で個人3連勝を飾った藤井竜王・名人は「運が良かった」と笑ったが、新たなメンバーとともに臨んだ今期初戦で好発進を遂げ、「勝ててホッとしているというのが正直なところです」と安堵の表情を浮かべていた。印象に残った対局を問われると、「藤本四段とは初対局でしたが、年下の相手と指すのは非常に久しぶりだったので、指していて新鮮でした」。そう遠くない将来にタイトル戦で激突するかもしれない両者の躍進に、今後も大きな注目が集まることは間違いない。

◆ABEMAトーナメント2023 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり、今回が6回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士14人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全15チームで行われる。予選リーグは3チームずつ5リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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