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自動車保険の保険金不正請求問題を巡り、中古車販売大手「ビッグモーター」に対する批判が高まっている。外部の調査委員会による報告書では、売り上げを伸ばすために不正が常態化していた経緯が浮き彫りになった。識者からは実態解明を迫る声が相次いでいる。
車傷つけ、修理代水増し
(写真:読売新聞)
18日に公表された報告書によると、ビッグモーターは、顧客から自動車の修理の依頼を受けた際、従業員が故意に車の損傷を増やすことで、損保会社に請求する修理代を水増ししていたとされる。過剰な修理代金を損保会社に請求することで、各工場での売り上げが増えているように見せかけようとしていた。
調査委は従業員にアンケートを実施。回答した約7割が不正の原因を「会社が売り上げ向上を最優先としていた」と答えた。
工場の従業員は、車のヘッドライトのカバーを割ったほか、ドライバーなどで車体に傷を付けたり、バンパーを力ずくで押し込んだりすることで、損傷箇所を増やしていた。これらについて、報告書は「刑法の器物損壊罪にも当たり得る非常に悪質な行為」と厳しく指摘した。
部品を交換する際、割安なリサイクル品を使用したにもかかわらず、損保会社に対しては、新品を使用したとして報告していたケースもあったという。
(写真:読売新聞)
社内では、修理にかかる代金と部品の交換で得られる利益の合計額を「@(アット)」と呼び、それぞれの工場のアットのノルマとして、1台あたり14万円前後にするように求めていたという。
一連の不正が起きた原因について報告書は、内部統制の不備を一因に挙げた。社長は、調査委の聞き取り調査で初めて不正の事実を知ったという。取締役会を3か月に1度開催すべきだったが、会社法上の要件を満たす形では行われていなかった。報告書は「社長が業務上の問題を把握できる体制になっていなかった」「重要事項の報告・伝達体制が確立されていなかったことに加え、担当者のリスク管理に対する意識が十分でなかった」と指摘している。
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