トランプ前大統領の再登板を警戒する上院、NATO脱退阻止条項を可決

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米上院は19日、ホワイトハウスにトランプ前大統領が戻ってくる可能性に備え「NATO脱退には上院の同意が必要」という国防権限法(NDAA)の条項=ケイン・ルビオ修正案を68対28で可決した。

上院バージョンのNDAAには「国防支出の基準を満たすNATO加盟国を優遇するよう求める条項」も含まれている

民主党も共和党も大統領選挙の指名候補者を決める予備選挙が2024年前半に行われる予定で、再選を目指すバイデン大統領は民主党の指名を獲得する可能性が高く、共和党では前大統領のトランプ氏、フロリダ州知事のデサンティス氏、元国連大使のヘイリー氏、トランプ政権時代で前副大統領を務めたペンス氏など10人以上の主要候補者が指名を巡って駆け引きを繰り広げているが、予備選を想定した世論調査ではトランプ氏がデサンティス氏に対して30ポイント以上もリードしている。

トランプ前大統領の再登板を警戒する上院、NATO脱退阻止条項を可決

出典:U.S. Air Force photo by Airman 1st Class Monica Roybal

トランプ氏は様々な疑惑や多くの訴訟に直面しているものの、このリードを守りきれば来年の予備選で共和党の指名を勝ち取る可能性が高く、大統領選をバイデン大統領とトランプ前大統領が争うことを想定した世論調査では両者の支持が拮抗しており、上院はホワイトハウスにトランプ氏が戻ってくる可能性に備え「NATO脱退には上院の同意が必要」という国防権限法(NDAA)の条項=ケイン・ルビオ修正案を68対28で可決した。

この動きはトランプ氏が再び「分担金(GDP2.0%相当の国防支出)の支払いを加盟国が滞納するようならNATOから脱退する」と言及したことに関連しており、もしトランプ氏が再選して上院の同意なく「NATO脱退手続き」を開始しても、ケイン・ルビオ修正案によって「脱退手続きに必要な資金供給の制限を受ける」という寸法だが、この条項は上院バージョンのNDAAに含まれているため、大統領に提出される最終バージョンまで生き残るためには「下院バージョンとの1本化作業」を乗り切らなければならない。

トランプ前大統領の再登板を警戒する上院、NATO脱退阻止条項を可決

出典:White House

因みに共和党に所属する上院議員の一部もケイン・ルビオ修正案を支持しているが、上院軍事委員会のウィッカー議員(共和党)は「トランプ氏はNATOの集団防衛条項にコミットしているため、この修正案は全く必要なく、これは大統領選を意識したトランプ氏に対する政治的な攻撃だろう」と述べて修正案に反対している。

さらに上院バージョンのNDAAには「国防支出の基準を満たすNATO加盟国を優遇するよう国防長官に求める条項」が含まれており、共和党議員が提案した「NATO第5条を履行するための軍事力行使に議会承認が必要」という条項は否決されており中々興味深い。

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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air Force photo by Airman 1st Class Spencer Slocum

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