「後追い沈水」で被害拡大か、小6女児3人死亡 子供に伝えたい水辺リスク

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【写真】小学生3人が川に流された福岡県宮若市の現場付近

長岡技術科学大大学院教授で、水難学会の斎藤秀俊会長(60)は「これまで河川などで発生した子供の多人数水難の多くは、後追い沈水」と指摘する。

後追い沈水とは1人目が川などの深みにはまった後、真後ろにいる2人目、3人目が同じように足を踏み入れてしまい、溺れてしまう現象。今回もその可能性があるといい、斎藤会長は「子供だけでいかないことが大前提だが、遊ぶ場合には膝下の水深までにしてほしい」と注意を促す。

夫が川で溺れる子供を助けようとして命を落とした経験から、水難事故防止に向けた研究に取り組む大阪大大学院特任研究員、岡真裕美さん(43)は「川を甘く見てはいけない」と警告する。

「河川は自由に利用できるが自己責任という原則がある。場所によっては、水深が深くても危険を知らせるアナウンスが不十分な場合もある」

河川では水深が浅く見えても急な深みがあるなど、危険の予測が難しい。川に入らなかったとしても足を滑らせるケースもあり水辺にはリスクが多いという。

溺れてしまった場合の対処法として、岡さんは「流れに逆らって泳ぐのは良くない。足を上げて浮いて待つ姿勢をとって」とアドバイス。一方、子供に対する注意として「溺れる人を見かけても二次災害を防ぐため、自分で助けにはいかず、大人に助けを求めてほしい」としていた。

「ペットボトルなどを投げ入れると、浮き輪代わりになる」といったことを知っておくと役に立つというが「投げ込むときに滑って川に落ちるということもある。まずは自分の安全を確認しながら行動してほしい」と話していた。

一方、香川県などで「ライジャケサンタ」を名乗り、ライフジャケットの寄贈や啓発運動に取り組む元教師の森重裕二さん(47)は「溺れると、人体はほぼ浮かない。大きく息を吸った状態でも立った姿勢では頭頂部がわずかに見える程度」と、ライフジャケット着用の必要性を説く。

社会全体でライフジャケットの着用が十分に広がっているとは言い難いとし、「子供たちを水難事故から守るための教育が大切。社会全体で取り組めばこうした事故は防げるはずだ」と訴える。

福岡県宮若市の事故では、近所の川で溺れた3人を含め、複数の子供たちが遊んでいた。岡さんは「近所の川は安全だと誤解しやすい。子供たちに十分に危険性が伝えられていたかどうか…」とも心配していた。(木ノ下めぐみ、木下未希)

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