「社員のせい」トレンド入り ビッグモーター社長会見でかつての山一証券社長会見との比較が話題

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会見で記者の質問に答えるビッグモーター兼重代表取締役社長(撮影・河田真司)

【写真】目に涙を浮かべながら言葉に詰まるビッグモーター和泉専務取締役

 また、かつて経営破綻した山一証券の社長が、会見で「社員は悪くありませんから」と涙で訴えたこととの違いを指摘する声もインターネット上で上がった。

 この日の会見で、兼重社長は自身を含む経営陣の関与を否定。「現場に入ってよく見ておけばよかった」「事実関係を確認中ですが、分かり次第、刑事告訴を含む厳正な対処をしたいと考えています」などと強調した。この発言を念頭に、ネット上では、一連の不正請求問題を社員のせいにしているのではないかとする指摘が、次々と上がった。

 一方、1997年11月、山一証券が自主廃業するに当たって記者会見を開いた当時の野沢正平社長が、「社員にはどう説明するのですか」と質問された際、涙ながらに「私ら(経営陣)が悪いんであって、社員は悪くありませんから」「私らが悪いんです。社員は悪くございません」と繰り返し、今後をおもんぱかって社員をかばう様子が大きな話題になり、今も語り継がれている。

 ネット上には、兼重社長の会見を見て、野沢氏の会見を思い出したというコメントが多く「今思えば、山一証券の社長は立派だったな」「ビッグモーターの社長は山一証券の社長を見習ってくれ」「ビッグモーター代表、兼重氏 山一証券最後の代表、野沢正平氏の言葉を改めて聞き直してもらいたい」などのコメントも寄せられていた。

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